フランク ミュラーは2024年の新作として、「グランド セントラル トゥールビヨン スケルトン」を披露した。本作は、「グランド カーベックス」をベースとしたコンプリケーションであり、中央でダイナミックに駆動する大型のトゥールビヨンを特徴としている。また、フランク ミュラーとしては極めて稀な、マイクロローター式の自動巻きを採用したモデルだ。価格、発売日は未定となっている。
先端技術を駆使したセントラルトゥールビヨンを搭載
フランク ミュラーは、ダイアル中央にトゥールビヨンを擁する「グランド セントラル トゥールビヨン」の新作として、グランド セントラル トゥールビヨン スケルトンを披露した。ベースにグランド カーベックスを採用し、フランク ミュラーとしては極めて稀な、マイクロローター式の自動巻ムーブメントを備えたモデルだ。
自動巻き。1万8000振動/時。パワーリザーブ約84時間。18KPGケース(縦58.6×横40mm)。日常生活防水。価格、発売日未定。
本作は、ラウンド型でない腕時計として、世界で初めてセントラルトゥールビヨンを搭載した「グランド セントラル トゥールビヨン」の新作に当たる。フランクミュラーのトゥールビヨンの系譜を引き継ぐ、画期的なコンプリケーションだ。
盤面には大掛かりなオープンワークが施されており、その中心にはケージ径17.7mmの大径トゥールビヨンが鎮座している。その周りに覗く放射状のブリッジは太陽の光をイメージしたもので、革新的なトゥールビヨンの存在感を際立たせるだけでなく、伝統的なダイアル装飾であるサンバーストのギヨシェ彫りを思わせるものとなっている。
また本作は、フランク ミュラーとしては極めて珍しい、マイクロローター式の自動巻ムーブメントを内蔵する。シングルバレルながらパワーリザーブは約84時間を有しており、フリースプラング方式のブレゲヒゲゼンマイを採用している。注目は脱進機だ。エレクトロフォーミングと呼ばれる製造法が使用されており、従来の切削加工に比べて10倍近い精度で加工されている。
ケースは、「トノウ カーベックス」のデザインを再解釈したグランド カーベックスを流用している。18Kピンクゴールド製のケースは、12時位置から6時位置のそれぞれの末端にまで伸びたサファイアクリスタルが覆っており、センタートゥールビヨンを備えるダイアルの造形美を隅々まで堪能できる。
また、トノウ カーベックスから継承された3次元曲線はストラップとシームレスにつながっており、美観と人間工学に基づいた良好な装着感を両立している。
なお本作には、ダイヤモンドをベゼル周囲にセットしたきらびやかなバリエーションモデルも用意されている。
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