タグ・ホイヤーは、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2024において、新作「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ」を発表した。本作は2019年発表の「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー 02T トゥールビヨン ナノグラフ」に続くオートオルロジュリーコレクションの新作であり、その名の通りスプリットセコンドクロノグラフを備えた同社のハイエンドモデルとして、24年6月の発売を予定している。
世紀を超える技術の歴史
タグ・ホイヤーは、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2024において、「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ」を発表した。 スプリットセコンドクロノグラフはラトラパンテとも呼ばれる、ふたつの時間を計測することのできる複雑機構だ。
自動巻き(Cal.TH81-00)。3万6000振動/時。パワーリザーブ約65時間(クロノグラフ停止時)。Tiケース(直径41mm、厚さ15.2mm)。30m防水。予価1672万円(税込み)。2024年6月発売予定。
自動巻き(Cal.TH81-00)。3万6000振動/時。パワーリザーブ約65時間(クロノグラフ停止時)。Tiケース(直径41mm、厚さ15.2mm)。30m防水。予価1672万円(税込み)。2024年6月発売予定。
同社のスプリットセコンドクロノグラフへの取り組みの歴史は長く、1900年代初頭からその技術を習得すべく尽力し、1916年に発表されたマイクログラフ、そしてマイクロスプリットへと結実する。このふたつのモデルによって同社のクロノグラフに関する名声は確立され、その後さまざまな陸上競技会やモータースポーツの世界で、タグ・ホイヤーの製品は指名を受けるようになる。
本作では、そんな同社にとっても歴史的な存在であるスプリットセコンド機能を加えたクロノグラフムーブメントとして、Cal.TH81-00を新たに開発。なお、このムーブメントはヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエとのコラボレーションで生まれたものである。
革新のその先へ
タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフは、1969年の誕生以来、既成概念にとらわれないデザインの象徴であった名作「モナコ」をベースに開発されている。
モナコは特徴的なスクエアシェイプ、そしてサテンとポリッシュを巧みに交えたステンレススチール製ケースにブルーのダイアルといった強い個性を持ち、さらに防水性を備えた初の角型クロノグラフということでアヴァンギャルドな美学で時代を先取りしたモデルであった。
本作はそのデザインを一新し、グレード5チタンなどの軽量な素材を用いることで、85gという重量を実現。さらに、文字盤側のみならずケースバック全体をもサファイアクリスタルで形作ることで、独創的な外観を演出している。
美しい仕上げを実現したCal.TH81-00
最先端技術を随所に用い、精巧に設計、製造されたCal.TH81-00であるが、そのハイレベルな仕上げも見逃してはならない。センターブリッジに施されたチェッカーボード模様や、サテンに仕上げられたテンワのブリッジの面取り部分はポリッシュが手作業で施されるなど、最高レベルの仕上げにかけるメゾンの情熱が表れている。
タグ・ホイヤーを象徴するシールド型に作られたローターのグラデーション塗装も手作業で行われ、この意匠は同社のなかでも極めて限られた製品にしか採用されない象徴的なデザインだ。 サファイアクリスタル製のダイアルからのぞく大きなふたつのセンターブリッジは繊細なサテン仕上げとブラックDLCコーティング、またはブルーのグラデーションで仕上げられている。特に、この複雑なグラデーションは繊細なアルマイト処理により実現している。
本作はレッドとブルーの2色が用意され、ダイナミックでスポーティーなレッドは同社が持つレーシングスポーツのDNAに着想を得ており、クラシックでタイムレスなブルーは初代モナコのオリジナルカラーに敬意を表したものである。
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