選考委員の選定モデル詳細

 

菅原 茂(63歳) 時計ジャーナリスト

「ほんとうのイチオシはスイスマティックかも」
新型ムーブ搭載の新作となるとかなり限定され、興味の対象はやはり複雑モノになるが、それ以外では初登場のスイスマティック。「スイス自動巻き」と銘打った攻めの姿勢の汎用ムーブメントの今後が気になる。

1 ブレゲ/マリーン エクアシオン マルシャント 5887
2 ヴァシュロン・コンスタンタン/レ・キャビノティエ・セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600
3 ユリス・ナルダン/マリーン トゥールビヨン
4 パネライ/LAB-ID™ ルミノール 1950 カーボテック™ スリーデイズ-49mm
5 パテック フィリップ/永久カレンダー Ref.5320
6 シャネル/プルミエール カメリア コレクション スケルトン
7 エルメス/スリム ドゥ エルメス ルゥール・アンパシアント
8 オートランス/メカニカルゲーム ピンボール
9 ウブロ/テクフレーム フェラーリ トゥールビヨン クロノグラフ カーボン
10 ティソ/ティソ エブリタイム スイスマティック


安藤夏樹(41歳) MOMENTUM編集長

「地味だけど、滋味溢れるラインナップ」
ムーンフェイズなどのプチコンプリや、実用性に重きを置いた新ムーブメントが目立った今年。地味だけど、使い勝手のよいモデルが増えているのは事実。個人的には、技術革新による先進性をデザインでももっと表現してもらえると嬉しいんだけど……。

1 パネライ/LAB-ID™ ルミノール 1950 カーボテック™ スリーデイズ-49mm
2 ゼニス/デファイ エル・プリメロ 21
3 ヴァシュロン・コンスタンタン/レ・キャビノティエ・シンフォニア・グラン・ソヌリ 1860
4 A. ランゲ&ゾーネ/ランゲ1・ムーンフェイズ
5 ロレックス/オイスター パーペチュアル シードゥエラー
6 ブライトリング/ナビタイマー ラトラパンテ
7 ロンジン/コンクエスト V.H.P.
8 ロレックス/チェリーニ ムーンフェイズ
9 メカニケ・ヴェローチ/アイコン
10 オリエントスター/メカニカルムーンフェイズ


名畑政治(57歳) 時計ライター

「新型が多すぎて情報整理が追いつかず」
正直に言うと、もはやどれが新型ムーブメントか、わからなくなってきた。それほど“新型”が次々登場するが、目新しいものはそんなに多くない。だがパネライのように時計進化の方向を明確に示すものもあるので油断はできない。例によってすべて同列、順位なし。

・ ブレゲ/マリーン エクアシオン マルシャント 5887
・ ヴァシュロン・コンスタンタン/パトリモニー・ムーンフェイズ&レトログラード・デイト
・ ブライトリング/ナビタイマー ラトラパンテ
・ ブライトリング/スーパーオーシャン ヘリテージ Ⅱ 42
・ タグ・ホイヤー/オウタヴィア ホイヤー02 クロノグラフ
・ パネライ/LAB-ID™ ルミノール 1950 カーボテック™ スリーデイズ-49mm
・ フレデリック・コンスタント/フライバック クロノグラフ マニュファクチュール