5月のカレンダー

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

最近のコメント

各月のブログ

ワールドタイムさんのブログ

(一般に公開)

フィリップ・デュフォー2012年05月22日16:03
私がデュフォーの存在を知ったのは約10年ほど前、
当時はクロノス日本版もなく「世界の腕時計」を愛読していたのですが、
独立時計師特集で、アントワーヌ・プレジウソ、ロジェ・デュブイとならんで紹介されていた。
そこに掲載されていたのはシンプリシティではなくデュアリティーで、
おそらく私が一番衝撃を受けた腕時計です。
後にジュルヌのレゾナンスを見てもこれほどの衝撃は受けませんでした。
左右対称のブリッジにテンプが2つ。
鬼のような仕上げがされ、年間生産は2個程度。
すでに決まった人の分を造るだけとなっておりました。
デュフォーの時計で現実的に入手可能そうなのがシンプリシティ、
ただ当時の私には金額的に無理でした。
数年後、ほどなく予約受付終了。

こうしてデュフォーの夢は潰えたかに思われたのですが、
昨年ツイッターをやっていて、フォローしている時計店が「シンプリ、ピンときた方は連絡下さい。」というつぶやきが。

即座に電話を掛けると、「委託品で今店頭にあります」と言う。
この機を逃したらもう二度と手に入れるチャンスは無いと思い、勤務中に銀座のショップへ。
キズミを持参し、実は実物は初めて見たのですが、想像を超えており、
ムーブメントに引き込まれました。
コートドジュネーブにぺルラージュ仕上げされたジャーマンシルバーの輝き、
巻き心地は昔の懐中時計のようにしっかりとし、
私好みのギロッシェ文字盤に37mmWGケース。
バンドはカミーユフォルネのOEMで最高の無双クロコ。
価格は定価+αでしたが、その場で内金入れて押さえてもらいました。

人によっては、ただの3針で定価500万近いのは高いとか、
オールドパテックのほうがいいとか色々と意見はあるかと思いますが、
私にとってはデュフォーをコレクションすることが一つの夢だったので、
迷いはありませんでした。
そして私は仕上げマニアですが、これは人の手間暇が掛けられ、芸術的に仕上げられた物に心が動かされるということで、まさにデュフォーはこれに価しました。


[シンプリシティ:37mm(34mmもあり)、18000振動、パワーリザーブ45h、
          年間生産数およそ20本、2000年発表]

コメント

1番~15番を表示

2012年
05月22日
19:12

ワールドタイムさん

シンプリシティをお持ちとは素晴らしいです。
一昨年くらいだったか、渋谷の某店でも見たことがありますが、
まず手放す人はいないでしょうから、出会ったら即!でしょうね。。

2012年
05月22日
20:40

2: timid

シンプリシティとは素晴らしい!
運命ですね!!

巻き味も最高でしょうね~(^^)

2012年
05月23日
09:14

宗一郎さん

まさに即でした。
この時ほどツイッターやっていて良かったと思うことはありませんでしたw
所持してみると「一生壊れない時計を造る」というデュフォー氏の信念のようなものを感じます。

2012年
05月23日
09:21

timidさん

コメントありがとうございます。
おっしゃる通り巻味が他の腕と違います。
これは昔の懐中をお持ちのかたなら分かると思いますが、
コハゼに板バネが付いていて、ガッチリと逆回転防止をしている為だと思われます。
上の画像が通常の状態で、竜頭を巻いていくと下の画像のように板バネが作動します。

2012年
05月23日
09:27

バンドのこだわりもすごいです。

プレジウソなどはバンドもOEMせず、自社で作成しているので穴の位置がマチマチだったりして手造りの味がありますが、
デュフォーの場合完成度を求めてCFに特注しているような気がします。

2012年
05月23日
10:24

そういえば、昨年タグホイヤーのイベントの時に、某アートソルジャーに見せたのですが、
文字盤は外注で○○製と言っていたけど、どこだったかな??

2012年
05月23日
11:31

一度シエルマンさんで見せていただきましたが
うなってしまいました。 憧れの時計です。

2012年
05月23日
14:42

ワールドタイムさん

シンプリ良いですね!

実は私もあのツイッターを見て
お店に電話しました。。
あの時には既に売約済みというお話でしたが、
その方がワールドタイムさんだったのですね。。

私はどちらかというと、在庫があって、買えそうな金額ならば、
それから考えようと思って電話したので、
行くべき人に行ったという感じですね。

2012年
05月23日
21:42

いやー、やっぱりすばらしいですね。
仕上げマニアとしては、この時計は集大成の一本ですよね。最初の一本のオリエントから、ここにいたるまでの歴史を感じます。(^^)

2012年
05月23日
23:28

ジェジェさん

シェルマンはデュフォーを日本に知らしめた功績は大きいですね。
このシンプリもやはりシェルマン代理店のものです。
それにしても、前オーナーは、何年も待って手に入れたシンプリをよくぞ手放してくれました。
感謝です。

2012年
05月23日
23:35

オオサワさん

すみません、それ間違いなく私ですね。
ツイート見て30分後には銀座におりましたからw
迷っていたら手に入らなかったかもしれませんね。

2012年
05月23日
23:41

ししゃもさん

キズミで見たエッジ仕上げは神でした。
これは本当に人の手によるものなのか??と考えてしまいました。
最初のオリエントはここのSNSに載せるほどの物じゃないのですけど、
一応、自分の時計遍歴としてメモ代わりに。。(^^;

2012年
05月24日
17:42

13: Piroshiki

ワールドタイムさん

最近、忙しくてここにカクセスできない間に
こんなに素晴らしい時計をご紹介されておられたんですね!
シンプリシティをお持ちとは、凄いですね。


僕にとっても「シンプリシティ」はもう完売後にしりました。
NHKの「独立時計師たちの小宇宙」を見たのも
放送後何年も経ってからですし…

シンプルな時計が好きなので、「憧れの時計」であり、
銀座で見せていただいたときにはいろいろと感じました。
現代で昔のような手作りで素晴らしい仕上げの時計…
定価500万円は決して高いとは思いませんでした。
オールドパテックが現行時計だった時代には
これくらいの金銭感覚だったのではないかと想像していますが、
どなたか検証していただけないかな?

ただ、近くに並んでいた黄金時代のパテックと比べると
「現代の時計」だと感じました。
たとえば、チラネジのないスムーステンプ、スワンネックなどの
緩急針がないなど、アンティーク時計を見ていた目には
「黄金時代の時計」とは世代が違うと。

どちらが良い悪いではなく、どういう時計を好むかでしょう。
でも、シンプリシティには時計師の思いが籠った時計だと思うし
素晴らしいと思います。
その一方で、「フィリップ・デュフォー」というブランド(?)
なしで、時計の経験値が上がった今もう一度見てみると
また、当時とは違う感想を持ちそうです。
現時点の基準器は(脳内所有の)「パテック96 (cal.12-120)」と
「懐中腕化ハミルトン(983)」ですが、並べて見たら壮観だろうと
想像しただけでワクワクします。

いつか機会があれば、是非拝見したいものです ^_^

2012年
05月25日
11:31

Piroshikiさんコメントありがとうございます。

Piroshikiさんの以前のブログを拝見しましたが、
独自のフィリップ・デュフォー観をお持ちのようですね。
確かに、仕上げは古典的で、懐中の構造を取り入れるなど「黄金時代の時計」
でありながら、CADを使用し、調速機と脱進機には「現代の時計」の要素が見てとれますね。

>オールドパテックが現行時計だった時代には
これくらいの金銭感覚だったのではないかと想像していますが、
どなたか検証していただけないかな?

以前、広田さんが当時のパテックは家が買えるほどだった、と言っていたので、おそらく当時の価値は検証済みかと思います。

私もパテックの96はいつか状態の良いヤツが欲しいですね。

もし、新宿近辺にお越しの際はご連絡いただければ色々とお見せできますのでおっしゃってください。

2012年
05月27日
08:42

15: Piroshiki

ワールドタイムさん

いつかお会いして、コレクションを拝見したいです ^_^
また、時計についてお話しを伺いたいです。

天の邪鬼なので(笑)、ローレックスやパテックには反発していました。
フィリップ・デュフォー師を知ったころは独立時計師熱が出ましたが、
その後は反発心も出たりして、自分なりに時計を見るようになりました。
パテックの96はあんまり好きではなかったですが、問題は大きさです。
以前に調べたのですが、僕の手首では30ミリのケースは小さ過ぎて、
一番シックリ来るのが34〜38ミリです。
でも、単純なサイズでないところが時計の面白いところで、
ラジオミール47mmは薄さもあって自然に嵌められます。

96はケースや針、ムーブは素晴らしいけれど、でも僕にとっては
眺める時計になるので、他の時計を買っちゃいそうです(笑)
時計は古いものから現行までの膨大な数の中から自分にシックリくる
1本を選ぶような… だから、一人一人の選択が面白く、
百人百色のコレクションにオーナーの嗜好が色濃く出ていて楽しいです。
その意味で、ここのみなさんの時計たちとの接し方はもの凄い刺激を
受けています。

最近は、思いの籠った時計が良いなと思います。
シンプリシティも作り手の情熱がありますね ^_^

1番~15番を表示

コメントを書く

本文
写真1
写真2
写真3
Chronos定期購読のお申し込み