6月のカレンダー

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

最近のコメント

各月のブログ

カテゴリ一覧

Takeshiさんのブログ

(一般に公開)

実用的な複雑時計、IWCダ・ヴィンチ2014年06月07日06:06
さて、スイス送りとなったダ・ヴィンチのコンプリートサービスですが、13万円超を費やし手元に戻ったこの個体の精度は如何に?
ところで、時計の精度については皆さんはどのような見方をするのでしょうか?
人によって、捉え方も異なると思います。ただ、機械式時計では一般に時計雑誌の精度テストのように、1-2週間程度の間、一日一日の日差、姿勢差を見てその良否を判断しているのではないでしょうか?
そこで、私自身の考えですが、これだけ工作機械の精度が高まり、高級メゾンでは調整のノウハウが蓄積されている中、一日の日差がどうのと見ていくよりも、実際の着用で少なくとも1ヵ月程度の誤差を累積として見ていく方が一般的で、実用性を見る上で分かり易いのではないかと思うのです。
そして、1ヶ月の誤差の累積が1分以内(出来ればプラスの誤差)に収まれば、より実用的でかなりの精度が出ていると、判断できるのではないでしょうか。
それにタイムグラファーでの測定は、ある意味静的環境での精度数値であって、いわば、ショップの整ったリスニングルームで聞いたスピーカーの音と、同じスピーカーを自宅で聞く音が異なるように、実際着用しての精度も随分異なってくるのではないでしょうか?
ここに、ムーブメントの基本性能に加えて、時計師の調整の腕の見せ所が
問われてくるのだと思います。
ダ・ヴィンチの精度チェックにあたっては、今回の期間は5月3日13時40分から6月3日13時40分までとし、だいたい正午前後から深夜0時頃まで、途中に2〜3時間外しますが、基本着用します。クロノグラフについては1日1回は作動させ、作動時間は2〜5時間程度としました。
また、着用時以外は、写真のように9時位置を下にして置きます。これは、単に3時下だとバランスを崩すこと、平置きは裏蓋にキズが付くので嫌だったというのが理由です。
こうして1ヶ月間、電波時計との比較で観察しましたが、最終日6月3日13時40分での累積誤差は、プラス5秒でした。日差ではありません。あくまでも、1ヶ月の累積誤差です。
これには余談があって、6月1日正午時点ではほぼプラスマイナス0辺りで推移していたのですが、この日14時から17時の間になんらかの原因で一気に5秒進んだのでした。
また、内訳としてですが、この1ヶ月の間、累積誤差として、マイナス3秒からプラス2秒位を推移していました。つまり、ずっとほぼ1ヶ月間の累積誤差がプラスマイナス0を保っていたわけではなく、着用時はややマイナス傾向、逆に外している時は、ややプラス傾向がみられたのでした。
今回の観察を通して、バルジュ7750の素性の良さと、無理のないモジュール設計を再認識させられました。
複雑時計でも、このように優れたムーブメントと優れた調整が組み合わされば、素晴らしい精度が出るのです。
素晴らしきIWCダ・ヴィンチ。
恐るべしIWCダ・ヴィンチ!
  • コンプリケーション

コメント

1番~4番を表示

2014年
06月07日
08:08

1: TK

IWCとはつくづく不思議な会社で、レギュラーモデルは高いけど、コンプリケーションモデルの価格は抑えめ。
オーバーホール代金も同じですね。

もちろん他社との比較価格ですけど。 

パーペのOHなんて他社だと平気で、20万超えじゃまいか。

2014年
06月07日
10:15

2: Takeshi

TKさん、ありがとうございます。
そうですね。私もそう思います。
古い例ですが、2000年に三越主催の時計展で、ダ・ヴィンチのフォーシーズンというモデルを手に取ったことがありました。
これは、文字盤はゴールドで彫刻が施され、ムーブメントはトゥールビヨン永久カレンダークロノです。
値段は850万円です。
今考えると、この機能でこの値段はあり得ないですね。

2014年
06月07日
17:53

3: mr.hmv

吹き飛びました
発狂しそうな高精度
姿勢差ゼロなどという腕時計は存在しないのですから、姿勢差と使った環境がベストマッチであったことを意味すると言えましょう。

2014年
06月07日
20:54

4: Takeshi

mr.hmvさん、コメントありがとうございます。
6月7日現在で、累計誤差プラス4秒を保っております。
そうですね。姿勢差を使って上手く調整してあります。機械式時計は、いわば生き物ですから、所有者がその時計の個性を把握して上手く使ってあげることも大切だと思います。
それにしても、二針式の時計でなくコンプリケーションでこの精度が出たのは、正直驚きでした。
又、仕上げも上々でしたよ。ほぼ新品同様で帰ってきました。

1番~4番を表示

コメントを書く

本文
写真1
写真2
写真3
Chronos定期購読のお申し込み