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ロサキネンシスさんのブログ

(一般に公開)

継承?2015年03月15日11:32
1992年の半ば、ある画期的な腕時計が発売されました。

それは、リューズの回転操作で各機能のモードを切り替え、内包する4つのステップモーターを独立制御し、1400年1月1日から2400年12月31日までのカレンダー自動調整、過去未来の曜日サーチを可能とした恐るべき時計でした。

http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...




その時計名は、

  
PRESAGE


というもので、当時、超古代文明を彷彿させるような花崗岩から切り出したイメージのデザインで登場し、私を驚かせてくれたものでした。


http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...





そのモデルは、短期間であっという間に消えうせ知る者も少なく、やがて記憶の彼方に葬られていきました。

それが・・・・・突然の復活劇です。

それも、機械式で登場とのことで密かに期待していたものでした。

発売モデルを見てみると・・・・・・・がーン!

何かが違います。

http://www.seiko-watch.co.jp/presage/


これは、多くのその他SEIKO時計の、ただ文字盤をちょっと変えただけの汎用機械を載せたお手軽モデルじゃないか!と。

これなら、SEIKO FIVE SPORTSのほうが、主張やコンセプトが明快でいいぞーと、思ったのも無理はありません。実際、今でもそう思っています。

ケース製造方法も含めて、全てが新規で斬新で新たな領域へ挑戦した初代!

新モデルは、最初に見たときに幻滅してしまいました。

これは、あのPRESAGEの後継じゃないと。

でもそれは、私の熱い思い込みであったのかもしれません。

新ペットネームには、’ 文字がありません。

それでか?(笑)

こんなことで納得する筈も無く、どこかに継承の証があるのではと時計店に出掛け、手持ちの初代を見比べた結果・・・・・・・、ありました^^。

それは、秒針後端の三日月模様でした。

うん、それならちょっとは理解できます。

何気なく見ると、パワーリザーブ付きのモデルは、初代のデザインの特徴を引き継いでいるようにも思えます。


http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...





でも、やはり初代の後継ではなく汎用機械を集めて無理やり構成した感が見受けられ、隙間の売り上げを狙ったようにしか感じられませんでした。

昔の勢いが無くなってしまった感のあるセイコー。
セイコーならではの、新機械、新クォーツの登場を期待せずにはいられません。

今のPRESAGEは、昔のとはまったくの別物で別コンセプト。
継承も、多分無し。

この初代の造り手の夢に溢れた時計とは全く違う時計達だと、やっと納得した次第です。

但し、初代を知らずにこのモデルだけを見るなら、これはこれで有りだなと思います。
  • 腕時計全般

コメント

1番~6番を表示

2015年
03月15日
13:11

1: TK

時代ですな。
今は需要なし。

近年で言うと、タグ・ホイヤーが、クロノグラフ+永久カレンダーをく組みあせた、割と画期的な多針用のクォーツモジュール(キャリバー S)のモデルも、あまりに売れなくて、開発停止しちゃったし。

まぁ、そういった需要向けに、多機能ギミックは、液晶画面による、デジタルで表示で、擬似針を無限パターンで表現が可能ですから。

それより、ほうろうモデルはジュエル表示がなければ買うんだよなー。
あの、ジュエル表示はかっこ悪い。

2015年
03月15日
14:05

TKさん。
>今は需要なし。
多機能ギミックは、確かに携帯の普及で時計自体興味が無い人が多くなってきた現在では、需要は無いでしょうね。
というよりも、時計そのものを要らない=日常の生活に必要無いという人もいるくらいですからね。

尚、このブログで私が言いたかったのは、多機能ギミック時計を出してということではないんです。
そんな小さなことではなくて、PRESAGEって、今までに無いものを生み出そうとした時計じゃなかったのか?ということなんです。

私自身、今まで別な方面の開発側の人間でしたのでこれは難しい話なんですが、需要も出して見なければわかりません。
需要を気にしだすと、出すのはどこかの2番煎じ。その製品を敢えて買うという意味が同じ機能性能なら低価格だ!という一般的な真実になってしまいます。
それでは、技術の進歩はありません。

需要は少なくても、出せば技術の蓄積・経験にはなります。
技術者のエゴでもいい。需要は分からないけれど、これを造りたかった。
昔のセイコーは、それがありました。
私自身は、こういう技術アイデア満載のアナログクォーツが大好きです。
出してくれた方々に、感謝したいくらいです。
PRESAGEとは何か?。決して高機能なギミック時計ではなく、新し物に挑戦し夢を見させてくれる時計。そう思えたのは初代だけだと分かりました。

今のは、名前だけの継承でしかないと。

どうで機械式を載せるのなら、このペットネーム専用機を搭載し、他との差別化をお願いしたいです。セイコーならできるはずです。

2015年
03月15日
18:44

3:

プレサージュという名前が気に入っているのでしょうね、きっと。

アルピニストという名前でデジタルウォッチも作りましたし。
ペットネームから作る継続性のなさは如何ともしがたいですが、
この漆文字盤や、焼き物文字盤とプレサージュという名前はなんとなく
しっくりくるような気も僕はします。

ロサキネンシスさんのプレサージュも過去という時間へのオマージュ。
今のプレサージュは日本の伝統に敬意を払うラインナップ。

意味は違いますが、時間や伝統の継続性を重んじるブランドという意味でしょうか。

2015年
03月15日
19:14

Hir-oさん。
>この漆文字盤や、焼き物文字盤とプレサージュという名前はなんとなく
>しっくりくるような気も僕はします。
正直、私もPRESAGEだなと思えるのは、このプレステージラインだけです。
他は・・・・。

>時間や伝統の継続性を重んじるブランドという意味でしょうか。
当時、(新たなる)予感というこのPRESAGEという名で登場したときには、そのケース製造技法による新しい形の可能性や、多モーター化による時計表現機能としての新しい未来。
見たことの無いものが生まれ出る予感。そんな雰囲気がこの当時のモデルシリーズ達にはありました。

シリーズとして、高級機械式に特化したペットネームということで今後進んでいくのだとは思いますが、メカニカルシリーズのスタンダードモデルと被るものもあり、差別化がうまくできなかったとき=需要が無かったときには、これも数年後にはセイコーのお約束で消滅するペットネームなんでしょうね。

セイコーに期待するからこその、一ファンの戯言でした。

この私のと同じ配列に見える黒文字盤の時計は、実は今のセイコーの市販時計では一番いいなあと思えたモデルです。
だからこそ!でした。

2015年
03月15日
22:05

5: ate.s

プレサージュって、そういうモデルだったんですねえ。。
リューズ操作のモード切替、エアロスペースが元祖だと思ってました。

私はホーローアラビア数字が気になってます。

2015年
03月15日
22:45


ate.sさん。
>リューズ操作のモード切替、エアロスペースが元祖だと思ってました。

クォーツでは、国産が大半の元祖となっています。
このPRESAGEが、リューズ操作の元祖である証も、ここにあります。

http://sts.kahaku.go.jp/sts/detail.php?no=108810991177&c=...

画像のカレンダーモードでは、2015年3月15日 日曜日と、年月日+曜日をしっかりと各針を使い指し示しています。

>私はホーローアラビア数字が気になってます。
そのモデルも、なかなかですよね。
実物見て、琺瑯文字盤の妖しさに虜になりそうでした。

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