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自動巻クロノグラフの最高峰<血を継ぐ者①>2015年05月11日10:20
これまではデイトナと比較することで自動巻クロノグラフの最高峰を考えてきましたが、
今回は別のアプローチを試みます。

20年以上も前より優れた自動巻クロノグラフといえばフレデリック・ピゲ1185が語られています。
その薄さと抜群の操作感から高級メゾンはこぞってFP1185を採用してきました。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
本家ブランパンのみならず、(1185はブランパンとフレデリック・ピゲ社の共同開発)
オメガのスピマスブロードアロー等(cal.3303/3313)
ブレゲのマリーンクロノグラフ(cal.576)
ジャガールクルト(cal.750/751)
バセロンのオーバーシーズクロノグラフ(cal.1137)
APロイヤルオーククロノグラフ(cal.2385)
ブルガリカリブロ303(cal.BVL303)
カルティエ(cal.1904MC)

その他ショパール、ピアジェなどなど
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
自動巻クロノグラフのハイエンドモデルは必ずと言っていいほどFP1185をフォローしてきました。

ただし、ベースまたは設計がFP1185でも、それぞれが独自のチューンナップを行っており、そこにメゾンの匠意が存在します。

このFP1185の血を継いでいる者の中でも完成度が高く、私的好みに合致するモデルがあれば、それもまた自動巻クロノグラフの最高峰の一つと言えます。

ではまず1989年に登場したFP1185のスペックを見てみましょう。

http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
サイズ 25.6mm
厚さ  5.4mm
垂直クラッチ
37石、21600振動
パワーリザーブ40時間
もっとも特徴的なのは垂直クラッチでありながら厚さが5.4mmしかないことで、
現在のクロノグラフのお手本となっていること。
サイズ25.6mmも当時は世界最小級で、スピマスに搭載された手巻のレマニアムーブ(cal.321)ですらサイズ27mm、厚さ6.74mmあったのを考えるといかにコンパクト設計されているか理解できる。
このサイズでありながらフライバック機能も搭載されているのが驚きです。
※ムーブメントの詳細についてはクロノス27号をご覧ください。
設計は1973年に名作バルジュー7750を完成させたエドモンド・カプト氏による。
このことから7750はミドルレンジ用、1185はハイエンド用となったのも必然と言える。

素晴らしいスペックですが、25年以上も前の設計の為、いくつか物足りないところもあります。
まずはケース径が小さいところ、
ブランパンはFP1185を搭載するケースの直径を33.8mmに想定していたため現在の40mm前後のクロノグラフに載せるとどうしてもインダイヤルが寄り目がちになる。

そして振動数も現行クロノグラフの主流は28800(1秒あたり8振動)であることから21600(1秒あたり6振動)では少し物足りない。

パワーリザーブの40時間というのも今では少なすぎます。

このあたりを踏まえて次回はFP1185の最強進化モデルを検証したいと思います。



つづく
  • 最高峰シリーズ

コメント

1番~14番を表示

2015年
05月11日
10:32

ありあとうございます。
いつもとても勉強になります。

2015年
05月11日
11:30

アラン・シルベスタインの、クロノAとボリドー・クロノもこのムーブメントを使っていて、この辺りからアラン・シルベスタインが高級路線に移行し始めた記憶が有りますね
(;^_^A

2015年
05月11日
11:46

3: masa

とても勉強になります。
こんなにもたくさんのモデルに使われているとは知りませんでした(^^

2015年
05月11日
13:27

4:

小さい時計が復権してきていますので、再びバランスを保たれたフェイスの時計がこの機械を使って出てくるかもしれませんね。

2015年
05月11日
16:05

小さいのが好きなので、このサイズに合ったものがまた出ればいいのに、なんて勝手に思っちゃったりします。

餡子がギッシリ詰まってるの、おいしそう(笑)

でもパワリザ40時間は、確かにちょっと物足りないですね。
ま、無いモノねだりなんでしょうが(苦笑)

2015年
05月11日
22:03

FP1185はずいぶん小径なのですね。

私にとっての最高のFPはVCのクロノです(推定)

今となっては購入は難しいのですが、いつかは手に入れたい(笑)

2015年
05月12日
08:52

7: KM3777

CAL.1185ですか、懐かしいです。

私が最初に入手したクロノグラフがブランパンの正にこれでした。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_diary&targe...

小ぶりで清楚なデザインは今でも気に入ってまして、たまに使ってます。

2015年
05月12日
10:26

ワークスの日記さん

こちらこそ、いつもお読みいただきありがとうございます。

2015年
05月12日
10:30

ヘッドウインドさん

>この辺りからアラン・シルベスタインが高級路線に移行し始めた記憶が有りますね

おっしゃるようにFP1185を搭載するとお値段一気に上がりますよね。

それにしてもアランはインダイヤルが寄り目になってないですね。
流石のデザインです。

2015年
05月12日
10:33

masaさん

エドモンド・カプト氏の設計がいかに素晴らしいかですね。

デイトナの4130も1185の設計をお手本にしたとかいう話もあります。

2015年
05月12日
10:38

Hir-oさん

>小さい時計が復権してきていますので

40mm超えのモデルが39mmや38mmにはなってきましたが、
クロノグラフということもありFP1185のジャストサイズである35mm前後はでないのではないでしょうか。

2015年
05月12日
10:43

ともぞーさん

>餡子がギッシリ詰まってるの、おいしそう(笑)

とくにグラスバックでムーブメントがスカスカだとガッカリですよね。

2015年
05月12日
10:46

矢切りの渡し守さん

このバセロンはバランスが素晴らしいですね!

ぜひ手に入れてもらいたいです。

2015年
05月12日
10:51

KM3777さん

さすが通ですね。
本家ブランパンをお持ちでしたか。

このケースに入れるために1185を設計したのが分かりますね。

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