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自動巻クロノグラフの番外編22015年06月12日12:03
前回、フレデリックピゲcal.1185について書きましたが、この名作1185を開発したエドモンド・カプト氏はあるクロノグラフを参考に設計したと言っております。

それがセイコーのcal.6139です。
(ゼニス-モバード、ブライトリングホイヤー連合とともに世界初の自動巻クロノグラフの一つとしても有名ですが、その辺はおいときます。)
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
セイコーが満を持して発売した自動巻クロノグラフモデルであるスピードタイマー。
今年になり2本入手し、いろいろと見てきましたが、何がすごいのかというとコンパクト設計された垂直クラッチです。
ベースとなった61系自動巻ムーブメントは4番車がセンター(センターセコンド)だったため、クラッチを利用しクロノ秒針を作動・停止させるアイデアが生まれたという話だ。
※当然ながら6139にはスモセコがない。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
このお手本がなければFP1185は誕生しなかったと言っても過言ではない。
6139の輪列をオフセットさせて薄型化し、強度的に弱点のあったところを改善させることで完成度の高い自動巻クロノグラフになったといえる。

もう一つ優れた開発は両方向巻上げのマジックレバーだ。
セイコーはちょっと前まで7S系という自動巻(手巻なし)ムーブメントを製造してましたが、※もしかしたらまだ製造してるかも。
6139も自動巻のみのため巻上げ効率を上げる工夫としてマジックレバーが採用された。
今では多くの自動巻クロノグラフがこの機構を利用している。

1969年に既にこれほどのクロノグラフが我が国で存在したとは感慨深いです。

http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
余談ですが国産初のクロノグラフは1964年に発売されたクラウンクロノグラフで水平クラッチコラムホイールのcal.5719Aが搭載された。



つづく
  • 最高峰シリーズ

コメント

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2015年
06月12日
13:23

いつもありがとうございます。
当時のセイコーはクロノグラフでも斬新だったのですね。

2015年
06月12日
14:50

ワークスの日記さん

こちらこそいつもありがとうございます。

セイコーは最新クロノグラフ8R28もよいですが、
6139はなんといっても味があります。

2015年
06月12日
16:03

自動巻きクロノの最高峰を考察される中で、61系もしっかり押さえられている
とは、さすがワールドタイムさんですね。
私もFP1185(F185)、Varjoux7750(Cal.13)、Lemania5100、El Primero(3019PHC)、
シチズン81系は持っていますが、セイコー6139は未だ持っていません・・・。

2015年
06月12日
17:07

宗一郎さん

>FP1185(F185)、Varjoux7750(Cal.13)、Lemania5100、El Primero(3019PHC)、シチズン81系は持っています

お持ちの自動巻クロノグラフの数々、名作ぞろいですね。
いかにも通といった感じです。

購入したスポーツタイマーは先日2本ともOHへ出しましたので、
戻ってきましたら是非ご覧ください。
かなり楽しい時計です。

2015年
06月13日
01:27

ワールドタイムさんのコレクションは死角がないですね。羨ましいです。

2015年
06月13日
11:22

レショ~さん

>コレクションは死角がないですね

いえいえ、一貫性がないだけでお恥ずかしいです(笑)

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