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自動巻クロノグラフの最高峰<古強者>2015年07月01日11:13
世界初の自動巻クロノグラフの一つでもあり、旧デイトナのベースムーブメントともなったゼニスのエルプリメロ。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
最初に搭載されたエルプリメロは
cal.3019PHC
直径29.33mm、厚さ6.5mm
31石
36000振動
パワーリザーブ50時間

そのスペックは当時、精度を含め他の2社(セイコー6139、ホイヤーブライトリングcal.11)を圧倒していたといえる。

個人的にエルプリメロが何故高級機かというと、生産性を無視したような調整箇所の多さと自動巻クロノグラフとしては歯車やクロノグラフ機構が良く見える見た目が大きい。

とくに近年の自動巻クロノグラフはコラムホイールだけ見えてあとはブラックボックスのようなブリッジで覆われているものも多いが、そうなると正直グラスバックでも見ごたえは少ない。

ロレックスがデイトナcal.4030のベースムーブとして採用したのも頷けます。
ただし、2000年には自社ムーブcal.4130を搭載することになったのにも理由があります。
もともとエルプリメロの巻上げ機構が気にいらなかったロレックスはロングパワーリザーブ化も図りたいことから自社ムーブへとシフトしたと考えます。

クロノス40号「エルプリメロのすべて」では大幅に進化した完成形が400Zとありますが、
スペック的に400Zは
直径30mm、厚さ6.5mm
31石
36000振動
パワーリザーブ50時間

と変わり映えしません。
もちろん細かく見れば耐震装置の変更にガンギやアンクルの形状変更、4番車の歯数の変更等ありますが、素人の私にはマイナーチェンジにしか思えません。

今でもエルプリメロが高級機なのは間違いありませんが、最新の自社製自動巻クロノグラフと比較すると分が悪いところです。

そしてもう一点、現行品ではクロノグラフのケースサイズは40mmオーバーが当たり前となっていますが、ここで見た目重要なのがインダイヤルの間隔です。
クロノグラフの名作であるロレックスデイトナはケース40mmに対し、この間隔は14mm弱でベゼルの太いデザインにおいてギリギリのバランスを保っています。
ゼニスにおいては同じ間隔でありながらケースサイズは42mm以上のモデルがほとんどで、残念ながら寄り目がちなのは否定できません。
ただし、この間隔の狭さをうまく活かしたデザインのモデルもあります。

ブライトリング01やオメガ9300などは左右のインダイヤルの距離は約16mmあり、40mm以上のケースにおいても安定感が見られます。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
エルプリメロの1stモデルA384が37mmで非常にバランス良く見えます。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
現行でも復刻のエルプリメロオリジナル38mmとレギュラーモデル42mmを比較すると言うまでもありません。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
私の所持しておりますホイヤーの復刻モンツァはケースサイズ38mmでやはりよい感じですから、エルプリメロには40mm以下のケースが最適と思われます。

最近思うのは、ゼニスが現在のサイズ感でクロノグラフモデルを造るなら、インダイヤルの間隔を16mm、パワーリザーブはツインバレルで70時間以上、シリコン系脱進機を載せ、なおかつ現行エルプリメロ以上にクロノグラフのレバーやうねうねのクランクなどを見せる次世代型の超絶エルプリメロが見てみたいということです。
想像するのはタダなので(笑)

http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
余談ですが、現在のタグホイヤーの主力クロノグラフ1887はセイコームーブ、高級機にはエルプリベースのcal.36を搭載し、現行品cal.11に1stの面影がないのは何とも皮肉的だと思います。



つづく
  • 最高峰シリーズ

コメント

1番~4番を表示

2015年
07月01日
13:35

ワールドタイムさん

>ここで見た目重要なのがインダイヤルの間隔です。
>クロノグラフの名作であるロレックスデイトナはケース40mmに対し、この間隔
>は14mm弱でベゼルの太いデザインにおいてギリギリのバランスを保っていま
>す。

インダイヤルの間隔は重要ですよね。。
エル・プリメロのように基本設計が古いムーブを現代の大き目サイズに入れると
どうしても寄り目になってしまうのが残念なところです。
ゼニスも意匠は復刻していても、こればかりはどうしようもないので、私も
「次世代型の超絶エルプリメロが見てみたい」に一票!

2015年
07月01日
13:54

宗一郎さん

いや~流石ですね。
素晴らしいエルプリメロをお持ちですね。

>「次世代型の超絶エルプリメロが見てみたい」に一票!

ぜひともロレックス4130を超えていただきたいですが、
現実的でないのは理解してます。

2015年
07月01日
14:12

3:

ある意味、本当にむかしのまんまなんですよね、エルプリメロって。
若干の改良はあったようですが、目の配置は如何とも。同じ機械の使いまわしで側だけ変えてってなると。
マニュファクチュールならではの個性を見せて欲しいです。

2015年
07月01日
14:39

Hir-oさん

>マニュファクチュールならではの個性を見せて欲しいです

まさにガワ時計でなく中身で勝負のゼニスですから意地をみせてほしいですね。

なにげにスピマスプロのインダイヤルの間隔も14mm弱なのですよね。(フレデリックピゲ1185も)
かつては鉄板サイズだったのかもしれませんね。

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