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自動巻クロノグラフの最高峰<完全主義者>2015年08月10日15:06
IWCと言えば私の場合、見えないところまで手を抜かず仕上げている妥協なきムーブメントの印象が強いです。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
手巻きのオールドムーブはどれも魅力的なものが多く、その仕事ぶりには感心させられます。

自動巻クロノグラフについては名作ポルトギーゼクロノグラフがありますが、
このムーブメント(cal.79350)はバルジュー7750をベースとしながらもトコトン改良が重ねられています。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
※画像は79240

7750とスペックを比較してみると。

バルジュー7750
直径:30mm
振動数:28800
石数:17石
パワーリザーブ:42時間

対してcal.79350
直径:30mm
振動数:28800
石数:31石
パワーリザーブ:44時間

データだけみると石数が増えただけのように見えますが、実際は全くの別物です。
まずは緩急針を見ると7750がエタクロンに対し79350は高級感があり、より微調整が可能なトリオビス緩急針が採用されている。
そして、一番大きな違いは6時位置に永久秒針を配置したことでしょう。
7750は6時位置に12時間積算計があり、永久秒針は9時位置にある。
それをわざわざ2カウンターにし、永久秒針の配置を変更したIWCは、結果的に7750がベースムーブとは思えない顔つきの名作ポルトギーゼクロノグラフを完成させた。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
そして2007年、IWCは自社製の自動巻クロノグラフcal.89360を発表した。(ダヴィンチ)
ブライトリングも同じような流れで、7750を改良したcal.13から2009年に自社製自動巻クロノグラフcal.01を発表したがこの二つを比較すると少々差がついてしまったように思う。

ブライトリング01は
直径:30mm
振動数:28800
石数:47石
パワーリザーブ:70時間
垂直クラッチ
オーソドックスな横3つ目インダイヤルにすることでクラシックなモデルから更にモジュールを付加した現代的なモデルまで非常に汎用性が高いベースキャリバーとなった。

89360は
直径:30mm
振動数:28800
石数:40石
パワーリザーブ:68時間
水平クラッチ+簡易垂直クラッチ
フライバック付き
ムーブメントの設計や仕上で見ると89360のほうが優れているように見えるが、縦2つ目のインダイヤルで12時に同軸積算計を搭載したことでデザイン的に汎用性が難しくなったと個人的には思います。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
ヨットクラブとポルトギーゼクロノを両方欲しいと言う人は少ないと思うが、クロノマットとナビタイマーを両方欲しいと言う人は沢山いるでしょう。
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...
とくに新型ポルトギーゼクロノ・クラシックに関しては79350を搭載した旧モデルのほうが好みと言う人が多いのではないでしょうか。(私も旧ポルトギーゼクロノのほうが好きです。)

ミドルレンジ以上の時計を買う上でムーブメントは重要ですが、それ以上に顔と言うのは好みの問題で重要です。
いかにハイスペック自社クロノグラフを搭載していてもその魅力を引き出すデザインが伴わなければ買いたいとは思いません。
もしもIWCが横2つ目で自社クロノを造っていたなら既に購入していたかもしれません。

つづく
  • 最高峰シリーズ

コメント

1番~6番を表示

2015年
08月11日
08:17

1: 豆蔵

ヨットクラブ、実物を見るまでは欲しかったんですが、実物を見て欲しくなくなりました。
同軸積算計って、私の好みでは無いようです。

2015年
08月11日
09:30

豆蔵さん

12時位置に同軸積算計って微妙ですよね。

パテックのように6時位置に同軸積算計なら上部に年次カレンダー入れてもバランスよいですが、これだと見た目頭でっかちで下でもバランス取りづらい気がします。

2015年
08月11日
10:21

3: masa

改めて7750ベースのポルトギーゼクロノが欲しくなりました。
気になっていたのに何で買っておかなかったのだろうと少し後悔(^^;
以前からあるモデルを調達しようと考えるとどうしても割高感が。。(汗

2015年
08月11日
10:36

masaさん

7750改のムーブではインターの79350とブライトリングの13は名作ですよね。
とくにインターは素晴らしいと思います。

>以前からあるモデルを調達しようと考えるとどうしても割高感が

以前の相場が分かっているだけにかなり高く感じますよね。

2015年
08月12日
02:24

5: トシ

機械式時計にはまりだした頃、初めて買った「時計begin」がポルトギーゼ特集でした。ちょうどヨットクラブが発表された時です。
そこに掲載されていた時計たちのなかで、最もカッコよく、その後現在も続くインター好きの原点となったのが、ポルトギーゼクロノでした。
僕にとっては中の機械は、まあ、インターだから間違いないだろうくらいにしか思っておらず、そのように優れた機械とは今回まで知りませんでした。
実際に腕にのせてみて41ミリという大きさ故に断念しましたが、大きさは慣れなので、いずれ熱意が復活して勢いに乗ったら購入してしまったりして…例えばこのブログによって…

2015年
08月12日
10:42

トシさん

旧ポルトギーゼクロノは縦目で最強の一つでしょうね。

>掲載されていた時計たちのなかで、最もカッコよく

デザイナーはダトグラフをデザインしたラインハルト・メイスですから無駄が無くバランスが素晴らしいですね。

>41ミリという大きさ故に断念しましたが

私には絶妙なサイズかと思います。
ジュビリーをオマージュしている感じもします。

とにかく値段は上がりましたが、アプライドインデックスになったのは2004年からですし、古いヤツは緩急針がトリオビスになっていないので現行品を買う理由としては十分ですね。

おススメです(笑)

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