[webChronos] -- 時計専門誌「クロノス日本版」オフィシャルSNSサイト --

「豆蔵さんは、2020年の豆宅オフ会に向けて時計コレクションを完成させるとした計画を、白紙撤回されました。これは何故ですか？お答え下さい。」
「このまま計画通りに時計購入を進めていけば、昨今の時計の値上がりに伴い、当初の予算とは異なる、2000億あるいは3000億とも言われる莫大なものになる、という試算がでたからであります。」
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「しかしですね、白紙撤回する前にコレクションを何本も買い替えております。一部の時計を除き、時計というものは下取りに出せば購入金額より安くなってしまう、これは分かりきったことであります。時計を買い始めてから今まで、いったい幾ら損したのか、お答えください。」
（豆蔵くん・・・）
「・・・・・・・、把握しておりません。というか、知りたくありません。」
「１本につきン十万、損してますよね。今まで何本買い替えたんですか？」
（豆蔵くん・・・）
「うーんと、２、３本？」
「に、２、３本って、寝ぼけたこと言ってんじゃないですよ！今までのブログをちょっと読み返してみただけで、十とか二十とか、二桁は間違いないじゃないですか！」
「全て記憶から消しましたので、何本かなんて覚えておりません。」
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「そうとう損してるんじゃないですか？どうやってこの損失を取り戻す気ですか！」
「えー、売ったとはいえ、その時計を持っている間は楽しんだわけです。それで十分に元を取っているわけですから、損したとは思っておりません。」

「『楽しんだのだから元を取った。』 これ、某並行店の店主に言われたそうですね。その言葉に騙されて、うかうかと時計の売り買いを繰り返してるんじゃないですか！」
「損した記憶は消えても、その時計を楽しんだ記憶は消えないのです。十二分に元を取っていると考えております。」
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～おしまい～