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ベルギーの店でトレードした時計です。

アルピナ　グルエンのドクターウオッチです。　ＡＬＰＩＮＡ単独のドクターウオッチは見た事がありませんが、ロレックス・プリンス、グリュエン、そしてこのアルプナ・グリュエンは同じエボーシュを使った３兄弟です。　Aegler エギュラー社の
グリュエンCal877はロレックスCal300とほぼ同じです。（後期のロレックスは１７石、１８石にして緩急針のタイプも少し違うようです。）

昔読んだ記憶によるとカニバリを避ける為にグリュエンは北米、その他のエリアはロレックスと販売エリアを分けていたそうです。アメリカでは関税を避ける為に金張りのケースに入ったグリュエンを良く見るのはそのためかもしれません。
別の会社ならカニバリなどは考えなくていいはずですがエギュラー社は当時からロレックスが所有していた為だからだそうです。　グリュエンとの提携が終わるまで続きましたがエギュラーは後にロレックスのビエンヌ工場に変わっていったそうです。　グリュエンとの提携が終わりエギュラー社にはグリュエン向けの
Cal877が残りこの残りのキャリバーの刻印を打替えてカナダにあるロレックスの工場にムーブメントを輸出したそうです。これが所謂オークリーフムーブメント
とよばれるムーブメントです。何故か１７石が多いのは時代的背景によるところかと思います。そして比較的安価な金張りケースに入れて販売されました。
これがカナディアンプリンスと呼ばれるタイプです。決してフェイクではありません。

アルピナ社とグリュエン社の関係が良くわかりません。今後の研究課題です。
詳しい方がいればご教授ください。
アルピナ＆グリュエンはグリュエンと違いヨーロッパエリアから出てくるケースが多いようです。以前１本持っていました。　ダイヤルやケースはグリュエンより少し凝ったつくりになっていますね。

今回の時計も金無垢しかも１８Ｋのヘビーケースに入っています。
バネ棒も金無垢と思われます。ダイヤルはロレックスにはあまりないタイプ
です。　ムーブメントにはグリュエンの刻印がありますがロレックスのムーブ
メントに見られる天真保護のブリッジがついていました。　

ロレックスはプリンスとして、グリュエンはテクニクアドロンとして販売していましたがまさに兄弟時計だと思います。

今回の旅行でまさかの出会いでした。