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ワールドタイムさんのブログ

(一般に公開)

自動巻クロノグラフの最高峰<伝承者>2016年09月30日12:39
先日購入したセイコープレサージュSARK003のインプレッションです。
この時計の最大の魅力は漆文字盤ですが、セイコーのHPに漆文字盤製作の工程が見れます。
https://www.seiko-watch.co.jp/tokinowaza/tamura/

丹念に約3週間かけてこの奥深い黒文字盤を造っているのが分かります。
漆芸家の田村一舟氏のインタビューも感銘的です。

http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...

この黒は以前スーパーブラックミラーダイヤルと言いましたが、エナメルとも違う艶があり、銀色のアラビアインデックスが浮かんでいるように見えます。
文字盤の印字はシルバーで統一し、時分秒針及び積算計の針は白のラッカーを塗って色分けしているのは効果的です。(視認性良好)
また、クロノ秒針先端と12時位置のミニッツマーカーにさりげなく赤を入れているのも良いアクセントだと思います。

http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image... http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...

そしてクロノ秒針はカウンターウェイトがかなり長く、その先にある三日月マークが12時間積算計の軸にすっぽりとはまる様計算されています。

http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...

外装について、まずプレサージュはALLポリッシュのモデルが多かったのですが最近のモデルはラグの上面部分にヘアラインを施し、シャープさを演出しているのが分かります。
そして最大の特徴はダブルベゼルとも言うべきこの二重のベゼルでしょう。
このベゼルが一重だったのならベゼルの見た目が厚くなりのぺっとした表情になったと思います。
効果的に文字盤も大きく見せることに成功しております。
鏡面部分は歪みがあるのでさすがにお家芸のザラツ研磨はしてないと思います。
それでもケースサイドのラウンド具合などかなり手の込んだ形状です。

ではここから中身の話に入ります。
搭載されているのは最新の自動巻クロノグラフ、キャリバー8R48です。

http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...

セイコーの自動巻クロノグラフは1969年に垂直クラッチ式クロノグラフの祖というべき6139より始まり、その改良版で手巻も付いた6138、70年代に入り70系と受け継がれ、さらに改良し2009年には8ビート及びクロノグラフモジュールを日の裏に組み込んだ8R28が誕生、その後ダイバーズ用に改良した8R39を経て最新の8R48と進化した。
しかしこの8R系、大きな差は見受けられません。

【8R28】
パワーリザーブ:45時間
積算計:12時間、30分
石数:34石
28800振動
サイズ:[直径]28.6mm [厚さ]7.4mm

【8R48】
パワーリザーブ:45時間
積算計:12時間、30分
石数:34石
28800振動
サイズ:[直径]28.6mm [厚さ]7.5mm

スペックだけみるとムーブメントの厚さが0.1mm違うだけです。う~ん何が違うのか・・・。


よく分からないのでその辺は置いといて、この8R系は何がすごいのかというと垂直クラッチ、コラムホイールなのは当たり前として、ゼロリセットを瞬時に行う一体型三叉ハンマーです。
これによりクロノ秒針、積算計の3本の針が挙動せず同時にパチッとリセットします。

http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_album_image...

操作感についてスタート、リセットともかなり固めな設定なのは少し残念です。
それと近年の自動巻自社クロノグラフで比較するとパワーリザーブが少な目なのはマイナスポイントでしょう。
それと日の裏側にクロノグラフ機構があることでグラスバックになっていてもコラムホイールやリセットハンマーが見えないのも個人的にはマイナスです。
時計の厚さも15.2mmと少々気になるレベル。

しかしながらここ数日着用してみて使いやすさと実用性の高さ、漆文字盤とデザイン性の良さがじわじわきてます。
総合的な完成度はとてつもなく高いと思います。
GSのクロノグラフがSDなだけに、これはまぎれもなく国産自動巻クロノグラフの最高峰だと感じます。


つづく
  • 最高峰シリーズ

コメント

1番~6番を表示

2016年
09月30日
14:14

ワールドタイムさん。

素敵なレポートありがとうございます。この時計の魅力が十分伝わってきます。

もしもで言えば僕も黒漆のこのタイプを選んでいたと思います。 漆=JAPAN

日本製らしいと思うからです。漆ダイヤルの質感はとても魅力的です。

ブレゲ数字のデザインも好みです。

2016年
09月30日
15:12

ワールドタイムさん

いつもながら、時計の魅力がよく伝わるレポートですね。
琺瑯タイプを含めると、すでにこちらでも何名か購入されたようですし、
やはり国産自動巻きクロノの最高峰と言っていいのでしょうね。

2016年
09月30日
19:03

3: 341

こんばんは。
レポありがとうございます。
うちの子はまだ箱入りです。

プッシャーの操作感と裏側の残念さはご指摘の通りでございまする。
70年代には、セイコーさんにもあった気がしますが、、、。
青焼きピラーを見せちゃうとはL社さんの一本っ?
http://www.webchronos.net/sns/?m=pc&a=page_fh_diary&targe...

2016年
10月01日
11:27

ジェジェさん

漆文字盤は実物の質感が想像以上でした。

お買得だと思います。

2016年
10月01日
11:33

宗一郎さん

少しでも伝われば嬉しく思います。

JAPAN MADEの自動巻クロノグラフの代表モデルだと思います。

2016年
10月01日
14:57

341さん

箱入り娘でしたか!

このロンジンも素晴らしいですね。

私は元々スピマスプロをヘビロテで使用していたので40mmオーバーでも抵抗は少ないです。

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