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今回は先日読んだ時計についての本の紹介と感想を書きたいと思います。

この本は、人類史が始まって以来の、時計の進化と歴史について書かれています。
太古の日時計から最新の光格子時計までの歴史が、科学の進化や社会情勢などと供に解説されています。

時計は人間の歴史が始まった時から現代まで、片時も離れずに人と供にありました。
この本を読んで分かるのは、現在の時計(時分針があり、ゼンマイや電池で動くもの)の登場が時計の歴史の中で、かなり最近であるという事です。
また、現代でもそうなのですが、時計や時を計る技術というのは、その時代の科学技術の結晶であるという事にも驚かされます。

機械式時計が出来てからも、塔時計から始まり、腕時計になり、クォーツ時計が誕生し、どんどんと進化しています。
しかし、現在では光格子時計という30億年に1秒の誤差という、信じられない時計が発明されています。
現在の1秒の定義が地球の自転を分割して定義するのではなく、原子時計で計測した秒であるというのも驚きです。

機械式時計の進歩、特に脱進機や調速機の進化についても書かれているので、機械式時計が好きな方も興味を持って読めるのではないかと思います。
また、時計の進化によって人々の生活、社会が変わっていく様も分かるので、これからの時計の進化で我々の生活も大きく変わるかもしれません。

この本は文章も読み易く、特に機械式時計の仕組みについては、時計好きであれば知っていて損はないと思います。
非常におすすめの本なので、ご一読いかがでしょうか？