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がーひらさんのブログ

(一般に公開)

上級ウォッチコーディネーターについて2020年05月03日16:31
今回は、以前書いたウォッチコーディネーターの上の資格、上級ウォッチコーディネーターについて書いていきます。僕は昨年ウォッチコーディネーターを取得し、今年上級ウォッチコーディネーターに合格しました。

試験内容はウォッチコーディネーター試験の範囲を発展させたもので、商品知識と販売知識の2つに分類されます。試験もA編とB編に別れていて、A編が商品知識、B編が販売知識が出題範囲になっています。
公式のテキストが出版されており、問題は全てそのテキストから出題されます。

今回も試験勉強はテキストを読み込む事しかやっていません。テキストの内容は充実しているので、内容を頭に入れる為に、僕は通しで10回以上読みました。

商品知識は時計好きであれば知っている事も在るのですが、クラブツースレバー脱進機(現在主流の脱進機)以前に使われていた脱進機の事や、その脱進機を誰が発明したか等、かなりマニアックな内容も含まれています。また、外装研磨でどのような機械を使い、どの部分を仕上げするのかというのもありました。
一番覚えるのが難しかったのが、宝石の知識です。ルビーとサファイアは同じコランダムであるという宝石の分類や、ファセットカットとカボションカットの違い、宝石別の取扱注意点等、馴染みの薄いものが多く覚えるのに苦労しました。

販売知識の内容もウォッチコーディネーター試験より深くなっており、修理対応、在庫管理、マーケティング、リーダー理論、VMD、財務知識等、多岐に渡ります。実際に時計店で働いていても、身に付いているのは修理対応位ではないかと思うので、こちらも学習するのに苦労しました。

資格を取得してからまだ数ヶ月、資格名が入った名刺も出来ていないので、資格に対するお客様の反応は分からないのですが、僕はこの資格を取得して良かったと思います。
商品知識については、既に知っている事以外の新たに学習した内容は、実務ではあまり役に立っていないのですが、販売知識については、リーダー理論やVMD等、試験を通じて身に付いた事が実務に活かされていると感じます。
テキストも覚えにくい所はあるのですが、ミニッツリピーターやパーペチュアルカレンダーの詳しい仕組みが図解で解説されていたり、アンティークの名品や田中久重の万年時計が写真付きで載っていたりと、読み物としても面白かったです。

実務に役立つ部分が大いに有るので、時計販売に関連した仕事をしている方には、お勧め出来る資格だと思います。時計販売に関係していない方にとっては、商品知識の内容は楽しく学習出来ると思うのですが、販売知識の勉強が難しいかもしれません。しかし、合格者数が現時点では少ないので、他の人と違うワンランク上の資格が欲しい、と考えているのであれば良い資格だと思います。

いずれ、この資格に対してお客様や仕事関係者の方の反応や影響等があれば、ここで書かせて頂きます。
また、僕が持っているもう一つの資格、3級時計修理技能士についても、いずれここで書く予定です。
  • 資格

コメント

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2020年
05月07日
13:22

がーひらさん

取得された方に「良い資格」と評されたので、初めて納得しました。

この資格については「持っていても評価が変わらない」「試験費用は会社が負担するのか個人負担か」「更新費用は会社負担か個人負担か」などマイナス意見も少なくなかったです。

特に上級ウォッチコーディネーター資格が世間に浸透し、資格所有者の給与に反映されることを切に望みます。

2020年
05月07日
13:43

松崎壮一郎さん、コメントありがとうございます。

持っていても評価が変わらないというのは僕自身も感じています。
僕の会社でも、上級含めウォッチコーディネーターの資格は、給与査定や技能手当等に反映されません。
主催の日本時計輸入協会に、どの程度のやる気が有るのか分かりませんが、この資格の浸透を頑張って頂きたいと思っています。

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