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儚き夢! コスモトロンとエルニクス2020年05月04日22:12

コスモトロン(COSMOTRON) と エルニクス(ELNIX)
この名前を聞いてピンとくる方は、今どのくらいいるのだろうか?

ましてやこれを使ったことのある、或いは今も使っているという方は?。

私自身、今までリアルで名を知っていたという方との出会いは・・・・・極少数。
手持ち以外で使っている時計を見たのは、皆無です。

ゼンマイに変わる次世代時計として期待された、テンプを駆動する動力を電池で賄う電磁テンプ式腕時計。
その代表的な時計の名称は、CITIZENのコスモトロンとSEIKOのエルニクスでした。
動かしてみれば、感触は手巻きゼンマイそのもの。
大きな違いは、2年以上動き続けることです。

特にコスモトロンは初期以外では10振動で駆動し、このスペシャルなどでは一度時刻を合わせればその後のリューズ操作は一切不要です。
全機種で標準であるプッシュ式のカレンダー調整に加え、時報に合わせて8時位置のボタンをプッシュすれば秒針が0位置に帰零され、絶えず時刻修正が出来ます。

腕時計の次世代競争に敗れ、70年代の終わりには姿を消した電磁テンプ式。
多くの時計専門誌ですらなかなか紹介をされず、何故か出るのは音叉ばかりの可哀相な希少種です。

先日も知人に見せたら、電池で動くなんて嘘つけ。
ほら、ゼンマイ時計の音がするじゃないかと言われてしまったほどです。
折角リューズを隠し、電池で動くことをアピールしているのに。

時計店ではないお店の片隅に、全身傷だらけで放置されていたこれらの時計。
格安で購入後に分解して、ケースやガラスについた多数の深いスクラッチ傷を落とし、光る部分は鏡面に仕上げ直し、ヘアラインも同様に処理してこの姿にしたのが相当前。
今でも新品当時に近い精度で、確実に日々動き続けてくれています。

画像の左から1975、74、72年の製造品で、他にも71年のダブルネームのX8等を持っています。
超耐久性があるのは、ゼンマイ時計だけではありません。
手持ちの多くのコスモトロンなどでは、10振動なのに未だに問題なく動きます。

電磁テンプ式腕時計を初めて知ったという方。
発売当時にコスモトロンを手にして青春の日々を過ごした私にとって、こういう時計が過去に存在したと知っていただければ嬉しいです。
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