5月のカレンダー

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

最近のコメント

がーひらさんのブログ

(一般に公開)

「間違える勇気。」(ジェラール・ルラジュ) 感想2020年05月06日14:45
今回は時計に関連した本の感想を書いていきます。
この本は著者がジャン・クロード・ビバー氏へのインタビューを行い、その内容がQ&A形式で書かれています。ジャン・クロード・ビバー氏は時計好きでは知らない方は居ないであろう人物で、ブランパン復興、ウブロ、オメガの発展等、時計界への貢献は枚挙に暇がありません。
本の中では、ビバー氏が携わってきたウォッチビジネスの話を通じて、ビバー氏の人生観やリーダー論、仕事論が語られています。

ビジネス、特にブランドについて書かれている中では、ウブロでの他の人がやっていないことをやり、先駆者になるという考え方、ブランパンでのストーリーを魅せる事で、ブランドのイメージを高める、という話が印象に残りました。この2つは、今では殆どのブランドが行っている定番のイメージ戦略になっていて、改めてビバー氏の偉大さを認識させられました。

リーダー論に関しては「失敗」に対する捉え方が印象的です。ビバー氏は失敗を成長への糧と捉え、失敗を許す事を大事にしています。また、採用面接の際は成功したことよりも失敗した事を聞き、それを参考に採用を決めるそうです。これは、ビバー氏が一度犯した大きな失敗は繰り返されないという考えを持っているからであり、失敗を許し、分かち合うことと合わせて、僕自信の仕事への取り組みにも、大いに参考になると思いました。

人生ついては、かなり多くの事が語られているので、抜粋するのが難しいのですが、「人は人生において愛の痕跡と仕事の痕跡の2つを残さなければならない」という事が主題になっていたように思います。
その中で、愛を与えることの尊さ、人の心を動かし、仲間を尊重する事の大事さ等、人生で大切な事が、ビバー氏の言葉を通して書かれています。

ビバー氏がどういう想いでブランパンやウブロを率いてきたのかが率直な言葉で書かれているので、この本を読むと、時計ブランドに対する見方が変わり、時計を見る際に、別の視点からプロダクトを見る事が出来るようになると思います。
仕事において、人生において、参考になる事も多く書かれているので、時計好きではない方にもお勧めできる本だと思います。

この本を読み僕は、ビバー氏の様に大きな仕事は出来ないかもしれませんが、時計を通して人の心を動かせる人間になろうという思いが、より一層強くなりました。
  • 時計本

コメントを書く

本文
写真1
写真2
写真3
Chronos定期購読のお申し込み