文字盤の3・6・9・12のアワーマーカーや逆回転防止ベゼルの15・30・45分表示など、初代フィフティ ファゾムスの意匠を継承しつつも現代のダイバーズウォッチらしく、ケースは大きく、厚くなったが、素材にチタンを採用し、軽量化された。Ti(直径45mm、厚さ15.40mm)。300m防水。154万円(税別)。
夜光インデックスと針
初代フィフティ ファゾムスのアワーマーカーはアラビア数字とバーインデックスだったが、この新作ではバーから楔型インデックスに変更された。サテン仕上げのケースとは対照的に、インデックスと針はポリッシュ仕上げ。
ダイアルの仕上げとニュアンス
もはや流行色から定番カラーとなったブルーダイアルのアワーマーカーから内側には放射状に広がるヘアライン、外周部には同心円状のヘアラインと、仕上げの方向を変えることによって、文字盤には繊細な陰影が与えられる。
ベゼルと風防のサファイアクリスタルの盛り上がった形状
基本的な意匠は、初代フィフティ ファゾムスを踏襲するが、現代のダイバーズウォッチらしく、逆回転防止ベゼルにはサファイアクリスタルが採用され、その下のミニッツスケールを保護する。また、初代にはなかった15分までの分単位の目盛り表示が追加され、実用性が高められた。
ラグの形状
ケースと同じく、ラグにも繊細なサテン仕上げが施される。ケースが大きく、厚くなったが、素材にチタンを採用し、軽量化されたためか、ラグの湾曲はそれほど大きくないが、実際の装着感は軽快で安定している。ストラップは、六角形のネジ穴を持つビスによって強固に固定される。
他の2017年発表モデルと同じく、ケースの裏側はサファイアクリスタルによるシースルーバック仕様。そこから見られるブランパン自社製ムーブメントCal.1315の受けと地板には、伝統的なコート・ド・ジュネーブとペルラージュ装飾ではなく、中心から螺旋状に広がる筋目模様が施され、より現代的な印象を与える。
シリコン製ヒゲゼンマイ
搭載ムーブメントCal.1315のテンプのアップ。他の2017年発表のフィフティ ファゾムスと同様、シリコン製ヒゲゼンマイとフリースプラングテンプを搭載する。
NACコーティングされたゴールド製ローター
サファイアクリスタルを採用したシースルーバック仕様の裏蓋からは、Ref.5015-12B40-O52Aが搭載するブランパン製自動巻きムーブメントCal.1315が見られる。他のフィフティ ファゾムスとは対照的に、受けにはモダンな装飾が与えられ、NAC(プラチナ合金)コーティングが施された18Kゴールド製ローターの印象も違って見える。