2本のブリッジがアイコニック!「ストライク・ツー」ほかクロノスイス新作

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2024.05.05

クロノスイスは2024年の新作を発表した。「ストライク・ツー」はダイアル上に並んだ2本のブリッジがアイコニックな新シリーズだ。「レ・セック」シリーズからは鮮やかなエメラルドカラーの「グリーン モンスター」と、深いブルーの「バーティカル ブルー」がラインナップに加わった。CVDダイアルの光の反射が美しい「デルフィス」シリーズでは、青い「デルフィス サファイア」が発表された。

Golden Gear

ツインブリッジとハンドギョーシェが印象的な「ゴールデン ギア」。3時位置のインダイアル周辺が非常に特徴的ではあるが、機構のレイアウトそのものは、1990年代に発売された「トラ」の面影を残す。


水平な2本のブリッジが映える「ストライク・ツー」

Golden Gear

クロノスイス「ストライク・ツー ゴールデンギア」Ref.CH-5023-ANGO
自動巻き(Cal.C6000)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径40mm、厚さ12.7mm)。3気圧防水。205万7000円(税込み)。限定100本。7月発売予定。

 「ストライク・ツー」は、水平にレイアウトされた3針独立表示が特徴的なシリーズだ。3時位置の「時」を表すインダイアルには、水平に配置された2本のブリッジが備えられており、この腕時計の表情を特徴付けていると言えるだろう。またこのインダイアルは部分的にスケルトン仕様となっており、歯車を覗き見ることができる。9時位置の秒針を表すインダイアルにはハンドギョーシェが施されており、クロノスイスが誇る伝統の職人技を垣間見ることができるだろう。

 クロノスイスを印象付けるオニオン・スタイルリュウズは、中央に溝が加えられており、ひとひねりある雰囲気だ。暑さはわずか12.7mmしかないので、装着感は軽快であろう。

 搭載されるムーブメントは「ラ・ジュー・ペレ」と共同開発したムーブメントCal.C.6000である。約55時間のパワーリザーブを備えたこのムーブメントは、ルテニウムコーティング仕上げ、タングステンローター、放射状のコート・ド・ジュネーヴ装飾が施されている。

 「ストライク・ツー」シリーズは、サテン仕上げのダークグレー文字盤を備えた「ゴールデンギア」と、あざやかなブルーのCVD文字盤が特徴的な「H2O」の2モデルがラインナップされる。

H2O

クロノスイス「ストライク・ツー H2O」Ref.CH-5023-BLSI
自動巻き(Cal.C6000)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径40mm、厚さ12.7mm)。3気圧防水。205万7000円(税込み)。限定100本。


ラバーストラップ!カラフルCVD!「レ・セック」新作

レ・セック マニュファクチュール グリーンモンスター

グリーン モンスター

クロノスイス「レ・セック マニュファクチュール グリーンモンスター」Ref.CH-6923T.1-GRBL
自動巻き(Cal.C.6005)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。グレード5チタニウムケース(直径42.0mm、厚さ14.2mm)。10気圧防水。302万5000円(税込み)。限定100本。

「レ・セック」シリーズには新たに2モデルがラインナップされた。いずれもラバーストラップにあざやかな色使いが特徴的な腕時計だ。

 ストラップにグリーンを、細かな部分にブルーを、そしてグリーンからブルーへと変化するダイアルを採用した「レ・セック マニュファクチュール グリーンモンスター」は、ひたすら最高速度を競うランドスピードレース「ボンネビルスピードウィーク」から着想を得た腕時計だ。

 アメリカ・ユタ州の広大で平坦な白亜の塩湖で開催されるこのレースは、50ccのオートバイから車輪のついたミサイルのようなロケットカーまで、最速を目指し競い合うレースなのである。世界中のモータースポーツファンから絶大な支持を受けるこのレースから、インスピレーションを受け製作されたものなのだ。

 あざやかなグリーンからブルーへと変化するダイアルは、CVDコーティングの成せる業と言えるだろう。ダイアルに施された模様はハンドギョーシェによるものだ。ケースはグレード5のチタン製であり、文字盤に合わせたグリーンのラバーストラップもあざやかな逸品だ。

 なお、ムーブメントは新たに開発されたCal.C.6005が搭載される。ルテニウムで仕上げられ、放射状の装飾が施された美しいムーブメントである。

レ・セック マニュファクチュール バーティカルブルー

バーティカル ブルー

クロノスイス「レ・セック マニュファクチュール バーティカルブルー」Ref.CH-6923T.1-BL
自動巻き(Cal.C.6005)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。グレード5チタニウムケース(直径42.0mm、厚さ14.2mm)。10気圧防水。281万6000円(税込み)。限定100本。

 もうひとつのレ・セックの新作である「バーティカル ブルー」はエレガンスな深いブルーのダイアルが特徴的なモデルだ。コート・ド・ジュネーヴ装飾が施され上に、CVDコーティング技術を用いて印象的なブルーを実現している。なお、ムーブメントは同じくCal.C.6005を搭載している。ダイアルカラーに合わせた深みのあるブルーのラバーストラップが付属する。


サファイアブルーが印象的な「デルフィス サファイア」

デルフィス サファイア

クロノスイス「デルフィス サファイア」
自動巻き(Cal.C6004)。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42.0mm、厚さ14.5mm)。10気圧防水。332万2000円(税込み)。限定50本。

 ジャンピングアワーとレトログラードの分針を備えた「デルフィス」シリーズからは、「デルフィス サファイア」が発表された。しっかりと刻み込まれた伝統的なハンドギョーシェを施した上に、光学的なきらめきを堪能できるCVD処理が施された深いブルーのダイアルの腕時計だ。

デルフィス サファイア

6時位置に配された秒表示用のインダイアルにも、ブルーのCVDが施されている。インデックスはセラミックス製だ。時針、分針ともステンレススティール製のスケルトン仕様のバイキングハンドである。

デルフィス サファイア

搭載されるムーブメントCal.C.6004はラ・ジュー・ペレとの共同開発を行ったクロノスイスの新しい自社製自動巻きキャリバーである。スケルトナイズしたタングステン製ローター、ルテニウムコーティング、コート・ド・ジュネーヴ装飾が施されたこのムーブメントは約55時間のパワーリザーブを備えている。

 ケースは17個のパーツから構成されるステンレススティール製。裏蓋はねじ込み式サテン仕上げのケースバックとサファイアクリスタルだ。リュウズ部分はアイコニックなオニオン・スタイルを採用。ストラップには特許取得のオートブロックシステムが用いられている。


クロノスイスのムーブメントの新たなフェーズの幕開け

ラ・ジュー・ペレと共同開発した自社開発ムーブメント(C.6004、C.6000、C6005)を2024年4月に発表。

 昨年創業40周年を迎えたクロノスイスは、新たなフェーズの幕開けとしてラ・ジュー・ペレと共同開発した自社開発ムーブメント(Cal.C.6004、Cal.C.6000、Cal.C.6005)を発表した。

 熟練の職人技と最先端の技術を融合させたこれらのムーブメントは、精度とデザインを追求して生み出されたものである。中心から放射状に広がる装飾、部分的にスケルトナイズされた輪列受け、繊細な装飾が印象的なムーブメントだ。

 クロノスイスの「モダン・メカニカル」というブランドの精神を受け継いだ新ムーブメントは全体がルテニウムでコーティングされており、ローターはチタンよりも固いタングステンから削りだされている。なお、ムーブメントはすべてルツェルンのアトリエで組み立てられている。

 新作のこれらムーブメントはクロノスイス創業40周年記念モデル、「デルフィスコレクション」に初めて搭載された。次世代のクロノスイスにとっては革新的な始まりを予感させるムーブメントなのだ。


Contact info:栄光時計株式会社 Tel.03-3837-0783


2024年 クロノスイス新作時計を一挙紹介!

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