華やかなコインウォッチのシリーズを展開してきたコルムが2018年に発表したのは、世界恐慌の直前にニッケルで製造された5セントコインを用いた新作である。このコインは当時あまりに価値が低かったため、バガボンド(放浪者)たちは、これに手を加えてわずかな利益を得るためのキャンバスとして使用した。その背景で確立されたのが、このコイン上でポピュラーアートを体現する「ホーボー コイン」である。今日、正真正銘の「ホーボー コイン」は極めて稀となり、アメリカでは近年この遺産を保護する動きもある。
コルムは、2018年のバーゼルワールドにニューヨーク在住のロシア人アーティスト、アレクセイ・サブーロフを招致し、その場で「ホーボー コイン」制作実演を行った。ストラップには、コインウォッチでは初めてジーンズ素材が組み合わされる。
コルム「ホーボー コイン」
自動巻き(Cal.CO 082)。
21石。
2万8800振動/時。
パワーリザーブ約42時間。
925シルバーコイン(直径43mm、厚さ7.60mm)。
10m防水。
ジーンズストラップ。
270万円(税別)。
自動巻き(Cal.CO 082)。
21石。
2万8800振動/時。
パワーリザーブ約42時間。
925シルバーコイン(直径43mm、厚さ7.60mm)。
10m防水。
ジーンズストラップ。
270万円(税別)。