カシオ「オシアナス OCW-G2000S」。光発電。フル充電で約25カ月可動。SSケースとブレスレットにブラックDLC加工(直径46.1mm)。100m防水。価格未定(税別)。ワールドタイム機能、クロノグラフ機能、カウントダウンタイマー機能を有したトラベルウォッチの最新型である。限定150本。
松崎壮一郎:文・写真
Text & Photograph by Soichiro Matsuzaki
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カシオが独自開発した新世代モジュール「Connected エンジン 3-way」の設計思想は、「全世界で常に正しい時刻を表示する完全自動腕時計」だ。GPS衛星電波が感知できない屋内なら標準電波を受信し、標準電波が受信できない地域ならスマホを介してインターネットから正確な時刻を受信する。
Connected エンジン 3-way」を搭載するのはオシアナス「OCW-G2000C」(28万円/限定1500本)と写真の「OCW-G2000S」(価格未定/限定150本)。まずベゼルに注目したい。左側がチタン、右側がサファイアクリスタルのリングを面一で繋げる技術も日本ならではだが、デザイン面では新開発のグラデーションスパッタリング技術で、サファイアクリスタルにメタリックなグラデーションを描くことに成功した。陶磁器を焼く際に器の縁や底に釉薬が流れ溜まった様を表す「釉溜まり」の美しさを表現すべく開発されたグラデーションスパッタリング技術は、4時位置の都市ディスクにもメタリックな光沢を与えている。
12時と6時位置のインダイアルにはブルーで彩色した白蝶貝を使用し、4時位置の39都市ディスクにはブルーのスパッタリングが施されている。