「黄金の刻〜服部金太郎物語〜」放映に合わせて、セイコーミュージアム 銀座に行ってきた!

2024.03.29

2024年3月30日(土)21時から、テレビ朝日ドラマプレミアムで放映される「黄金の刻〜服部金太郎物語〜」。“セイコー最高”でおなじみ(私の中で)の、セイコーウオッチ創業者である服部金太郎の一代記だ。今回、この放映にあたって、服部金太郎の誕生から現代セイコーまでのあゆみを知ることのできる、セイコーミュージアム 銀座に行ってきた。放映前に創業者や同社を知ることで、いっそうこの物語を楽しむことができるだろう。

セイコーミュージアム 銀座

鶴岡智恵子(クロノス日本版):文・写真
Text and Photographs by Chieko Tsuruoka(Chronos-Japan)
[2024年3月29日公開記事]


「黄金の刻〜服部金太郎物語〜」放映!

 3月30日(土)21時から、テレビ朝日ドラマプレミアムで「黄金の刻〜服部金太郎物語〜」が放映される。原作は楡周平の小説だ。国産時計ブランドであるセイコーウオッチ(以下、セイコー)を創業した服部金太郎の生涯を描く一代記ということで、注目している読者も多いのではないだろうか。

 ドラマをより楽しむためにも、セイコーについて知っておきたい! そんな時には、ぜひ東京の銀座に位置するセイコーミュージアム 銀座を訪れてほしい。服部金太郎の誕生から、現在のセイコーに至るまでのあゆみ、そして製品史を、貴重な展示品とともに学ぶことができるのだ。

 本ブログでは、放映前のおさらいに、セイコーミュージアム 銀座に行ってきた様子をレポートする。


セイコーの“これまで”と“これから”を堪能できるセイコーミュージアム 銀座!

セイコーミュージアム 銀座

ミュージアム 銀座の入り口に置かれた、大型振り子時計のロンド・ラ・トゥール。毎正時8秒前から前奏とともに人形が動き出し、生時にメロディが流れる。

 セイコーミュージアム 銀座は、東京都中央区銀座に位置している。1981年、セイコー創業100周年の記念事業として、精工舎(現セイコークロック株式会社)内に設立されたセイコー時計資料館が母体だ。もともとは“時と時計”に関する資料や標本の収集・保存、そして研究を目的とした施設であったが、2012年、より開かれた場として、セイコーミュージアムをスタート。その後、服部金太郎誕生160周年の節目にあたる20年に、セイコー発祥の地である東京・銀座へ移転。「セイコーミュージアム 銀座」として新たに開館された。


施設概要

所在地:東京都中央区銀座4丁目3-13 セイコー並木通りビル
TEL:03-5159-1881
開館時間:10時30分~18時まで(休館:月曜日・年末年始)
入館料:無料

なお、公式ホームページからの事前予約が推奨されている。予約枠は、3つだ。
予約サイト:https://museum.seiko.co.jp
予約枠:10:30〜12:30、13:00〜15:00、15:30〜17:30


見どころ満載! 2、4階を中心に見るのが鶴岡的おすすめ

セイコーミュージアム 銀座

国産初の腕時計として、1913年にセイコーから生み出された「ローレル」。2014年に日本機械学会が、日本の機械の発展に貢献したとして「機械遺産」に認定された。

 セイコーミュージアム 銀座は、全5フロアにわたって展開されている。各フロアは、それぞれテーマを持つ。

・1階「はじまりの時間」
受付およびミュージアムショップ。

・2階「常に時代の一歩先を行く」
セイコー創業者である服部金太郎の、誕生から晩年までを、ブランドのあゆみとともに理解するフロア。

・3階「自然が伝える時間から人がつくる時間」
時計の歴史のフロア。

・4階「精巧な時間」
1892年に精工舎として掛け時計の製造を開始してから、懐中時計、そして国産初の腕時計へと変遷していったセイコーの製品史のフロア。

・5階「いろいろな時間」
1969年、セイコーが世界初の量産型クォーツウォッチ「アストロン」を生み出してから現在に至るまでの、多彩な製品史のフロア。

・地下1階「極限の時間」
スポーツ競技の計時やスポーツウォッチなど、“極限”での時間の中でのセイコーを知るフロア。

セイコーミュージアム 銀座

ミュージアムには製品以外にも、分解標本や当時の資料などが展示され、とても見応えがある。

 それぞれのフロアには展示品が多数並んでおり、各フロアをじっくり見ると、半日くらいはかかる。セイコーミュージアムに10回は足を運んでいる私(暇人)としては、ぜひ半日コースで堪能してほしいところだが、時間が限られているケースもあろう。セイコーミュージアム 銀座のホームページには「館内の歩き方」として、30分、60分、90分と時間ごとに、おすすめコースが提案されている。このコースを参考に周るもよし、気になるフロアから周るもよし。

セイコーミュージアム 銀座

競泳用タッチ板とスピードタイマー。ちなみにこのスピードタイマーのミニチュア版が1階のミュージアムショップで販売されていて、鶴岡は過去に買って以来、重宝しています。

 私は本当に時間がない時(そんな時にミュージアムに行くのもどうかと思うけど)、2階と4階を集中的に攻める。前述の通り、セイコーの草創期や、着々と市場でのプレゼンスを高めていく成長過程をよく理解できるのが、このふたつのフロアであるからだ。

セイコーミュージアム 銀座

セイコーミュージアム 銀座

実際に市場に出回っている製品を見ると、欲しくなるから困る。

 展示品を堪能したら、1階のミュージアムショップでお土産を買われたし。マグカップや扇子、クロックなどのオリジナルグッズが販売されているのだ。

ミュージアムショップには、ドラマの原作小説も平積みされていた。


SEIKO HOUSE GINZAでは、ショーウインドウにディスプレイも!

 ミュージアムからほど近くに位置するSEIKO HOUSE GINZAは、1894年に服部金太郎が初代時計塔を建て、新店舗を置いたことから歴史が始まった。

 この建物の1階のウィンドウディスプレイが、ドラマに合わせた仕様となっていた。

ドラマに出演する西島秀俊や水上恒司の巨大写真や、初代時計塔の模型がディスプレイされており、足を止めて写真を撮る人々も見られた。

 ドラマは3月30日(土)の21時から! ご予定がある読者は、録画を忘れずに!



Contact info: セイコーミュージアム 銀座 Tel.03-5159-1881



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