こんばんは。今回はわたくし秘蔵のレコードコレクションの中から、時計関連の非売品レコードをご紹介。時計にまつわるエトセトラなレコードの世界を、ちょっとだけのぞいてみましょう。
[2024年8月30日公開記事]
時をきざむ四つのリズム
スイス時計製造業者連盟による販促用と思われるレコード。ビッグバンドによるファンキー・ジャズやらスイング・ジャズやらに乗せて時計の機構を説明するというもの。楽器を例に出して機構を解説するという演出が心憎いなぁと。例えば振動数と精度の関係を紹介するのに、ドンツクドンとドラムを叩いて説明するという調子です。
機械式時計、音叉時計、クォーツ式時計、原子時計と4種類の駆動方式をMC付きで音楽とともに流れるようにご紹介。音だけでなく、ジャケットに付属するイラスト入りのパンフレットでこれらの駆動方式を解説してくれる親切設計です。楽しい音楽、親切な解説、そして正確なスイス時計! この1枚、誰が何と言おうと素晴らしい! とてもよい!
ところで、このレコードがどの国で制作されたのかは気になるところ。レコードジャケット上の情報からするとスイスの広告代理店が制作したもののように思えます。他言語向けバージョンもあったのでしょうか?
明日の道 —大沢商会社歌—
歴史ある時計の輸入代理店としてその名を馳せる大沢商会が創立50周年を記念して制作した社歌のレコード。50年記念とあるので、会社組織となった1919年から50年経った1969年に制作されたものなのかと思われます。
A面に2曲、B面に2曲、社歌である「明日の道」が合わせてこのレコードには4曲収録。もちろん歌手や演奏者は異なります。A面は田辺靖雄の歌唱とシャデラックスのコーラス、B面は大沢商会コーラス部と宮間利之とニューハードの演奏。メンバーは豪華と言えるでしょう。50周年記念に制作したレコードゆえの力の入れようが、ひしひしと伝わってきます。
赤地に「大」の文字の印象的な大沢商会のロゴをばばんと使用したレコードジャケットも印象的でソーグッド。ずばり、どこかで見かけたらゲットするとよいでしょう!