10月中旬、2年に1度のRICHARD MILLE SUZUKAが開催された。このイベントは、リシャール・ミル オーナーを招待し、自慢の愛車を鈴鹿サーキットで走らせるというもの。フェラーリやマクラーレンといったスーパーカーをはじめとして、多種多様な自動車がサーキットの上を存分に疾走した。その様子を少しだけお届けしよう。現在開催中のチャリティオークションにも要注目だ。
[2024年11月27日公開記事]
フェラーリ大集合! それだけでも見に行く価値は大いにあり
目の前の駐車場には一面のフェラーリ。それも色とりどりである。もちろんそれ以外のマクラーレンのようなスーパーカーも拝むことができたが、やっぱりフェラーリである。「す、すごいぞ。なんてところに来てしまったのだろう……」と感嘆しきりであった。それもそのはず。ここは鈴鹿サーキットであり、さらには2024年10月の半ばに開催されたRICHARD MILLE SUZUKA 2024だからなのだ。普段パソコンの前に座りっぱなしでモータースポーツに接する機会が少ない私のような人間にも、その有機的でまばゆいフォルム、瞬く間に走り抜けるスピードと轟音のとりこになってしまった。夢なのかな、夢なのかもしれない。
さて、話を戻そう。このイベントはリシャール・ミルのオーナーを招待し、鈴鹿サーキットを自慢の愛車で思う存分走らせる、というイベントだ。リシャール・ミルは、単に優れた腕時計を製造するだけのブランドではない。「おもてなし」のブランドでもあるのだ。リシャール・ミルのオーナーになるということは、ただ時計を所有するということを意味するのではない。さまざまな「他では決して体験することのできない」体験をすることができるのだ。そのひとつの例がRICHARD MILLE SUZUKAなのである。
もしフェラーリのようなスーパーカーを所有していたとしても、鈴鹿サーキットは、そう簡単に走ることのできるサーキットではない。憧れのサーキットを、リシャール・ミルのオーナー仲間と一緒に走行することのできる、またとないチャンスなのだ。
当日はピットまで降りることができたので、コースギリギリのフェンスまで近づき、去り行く車を見ようとした。ちょうどリシャール・ミル ファミリーのフェリペ・マッサ氏によるデモラン中で、フェラーリ 333 SPが疾走していたのだ。だがそれもつかの間、すぐに目を離さざるを得なかった。その理由は、目を開けていられないほどの風圧と轟音。この時ほど「轟」の字を連想したときはない。
その後、ラウンジで待っているとリシャールミルジャパンの川﨑社長による挨拶が始まった。リシャール・ミルと関係の深い人物を招待したこのイベント。名前を冠するリシャール・ミルのモデルが数多くラインナップされているブラジルのレーシングドライバー、フェリペ・マッサ氏や、日本を代表するレーシングドライバー、中野信治氏も来ていたのだった。
このレースの見どころのひとつに、クラシック・パレード・ランがある。スーパーカーだけではない。ロッドカーやロールスロイス、フィアットのチンクチェントが疾走。その中でも白眉だったのが、リシャールミルジャパンの川﨑社長が所有するハコスカ GT-Rやトヨタ・スポーツ800だろう。日本を代表する名車が実際に快走する勇姿を楽しむことができたのだ。
なお、このイベントはチャリティ活動の一環として、鈴鹿サーキットの公式SNSで募集した親子613名を無料招待。先述のフェリペ・マッサ氏は集まった親子に向けて挨拶をし、その後記念撮影や抽選会も行った。子供たちにとってはよい思い出となったことだろう。その後、数多くの自動車が疾走するナイトランの後に、花火が打ち上げられたのだった。
リシャール・ミルのオーナーたちに存分に楽しんでもらう、心のこもったホームパーティーと呼ぶべきイベントだったのだ。
希少なプロトタイプモデルのチャリティオークションが開催中
RICHARD MILLE SUZUKA 2024には、現在開催中のチャリティオークションに出品中の腕時計が展示されていた。「RM 65-01 オートマティック スプリットセコンド クロノグラフ ダークイエロークオーツTPT®」の希少なプロトタイプモデルである。
この腕時計への落札金額全額を、一般財団法人 リシャールミルジャパン財団が責任をもって支援団体に寄付すると言う。オークションへの入札は、日本国内のリシャール・ミルの各ブティックで11月30日まで受付中だ。
自動巻き(Cal.RMAC4)。51石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。:ダークイエロークオーツ TPT®ケース(縦44.50×横49.94mm、厚さ16.10mm)。50m防水。