世界最大の時計見本市が、HKTDC 香港ウォッチ&クロックフェアと、サロン・ド・TEである。2019年の9月3日から7日にかけて、この見本市が、香港コンベンション&エキジビションセンターで開催された。
今や世界最大となった、香港ウォッチ&クロック・フェア
基本的に、この見本市はアジア向けに開催されているが、2019年は、104の国と地域から1万8000人近くのバイヤーが加わった。参加したのは、のべ839メーカー。その種類は多岐にわたり、完成品メーカー、エボーシュメーカー、部品メーカー、外装メーカーやOEMメーカーに工作機械メーカーなど、時計のハードウェアに関するありとあらゆるメーカーが集まっている。
スイスの名門誌”Europa Star”誌もイベントをサポートした
運営者は、この見本市を質量共に優れたモノにすべく、世界中からメディアを招聘している。今回参加したのは、ヨーロッパスター、ア・ブログ・トゥー・ウォッチなどなど。日本からは、2018年に続いてクロノス編集部が参加した。
期間中はフルにスケジュールが埋まっている
この見本市は、複数のブースからなっている。いわゆる高級品を扱うサロン・ド・TE、ヨーロッパの高級品を並べるピアッツァ(ただしこれは現地の代理店が主催している)、OEMブース、部品メーカーのブースなどである。ただし、サロン・ド・TE、ピアッツァ、そしてOEMメーカー以外の区分はいささか曖昧で、つまりは実際に見て回らないと、面白いモノが見つからない。
というわけで、筆者はまるまる3日間をかけて、それぞれのブースに足を運んだ。