1891年にスイスのル・ロックルで、アルベルトとグスタフ・シュトルツ兄弟により創業され、1904年にエボーシュムーブメントと複雑時計の製造を本格的に始める。1905年のベルリン万国博覧会にて金賞を受賞するなど発展しつつ、1925年には自社製造のモノプッシャー式クロノグラフを発売する。1930年には10.5リーニュという小型ながら1週間で±1分という高い精度と、保証値で約8日間、実力値で約10日間のパワーリザーブを持つムーブメントの量産に成功する。1935年、2プッシャー式のクロノグラフの販売を開始し、1940年にハンガリー空軍に正式採用される。また、ムーブメント供給においても約8日間のパワーリザーブを備えたキャリバーSF240が1955年にパネライに採用されるなどの実績を持つ。その後、2015年に、ラ・ジュー・ペレ社の傘下にて新たなコレクションの発表を始め、この時発表された「U10 トゥールビヨン・ルミエール」は、1930年代から60年代にかけてアンジェラスが製作したマルチディスプレイのトラベルクロックをモチーフにしており、片側の窓に時分とデッドビートセコンド、もう一方の窓に毎分1回転のフライングトゥールビヨンを備える。現在はこれに加え、トゥールビヨンとフライバックダブルコラムホイールクロノグラフにスプリットセコンドを備えた「U30 トゥールビヨン・ラトラパンテ」、サファイアクリスタルのメインプレートにムーブメントパーツを据え付けた「U20 ウルトラ-スケルトン・トゥールビヨン」などをラインナップする。