19世紀のスイス・シャフハウゼンに生まれたハインリッヒ・モーザーによって創業。ロシアでの成功を下敷きに、故郷の工業化にも尽力した“時計史上の偉人”でもある。その名は曾孫にあたるニコラス・バルジガーとIWC出身のユルゲン・ランゲ博士によって2002年に復活。ヒゲゼンマイや脱進機のアソートメントまで含む、ムーブメントパーツのほぼ100%を自製できるスイスでも数少ないブランドとして名を馳せている。2013年から経営を引き継いだメイランファミリーによって、“ピュアネス”を貫く新たなブランドイメージが構築されたが、技術的なアドバンテージは不変だ。