ポーランドの亡命貴族アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックと時計師フランソワ・パテックが1839年に前身となる会社を設立。1851年にチャペックに代わりフランス人時計師のジャン・アドリアン・フィリップがパートナーとなり、二人の名前を取って「パテック フィリップ」となった。なお、今日では当たり前となっている、リュウズによる巻き上げ、針合わせ機能は1845年にフィリップが発明した機構が起源である。1851年に開催されたロンドン万国博覧会でヴィクトリア女王から絶賛されたことにより、王族や芸術家、科学者から絶大な支持を受けた。部品をひとつずつ丁寧に手で仕上げる緻密さ、技術やデザインの開発力、そしてどんなに古い時計であっても自社で生産したモデルであれば修理を受け付ける姿勢により確固たる地位を築いている。代表モデルは「カラトラバ」「年次カレンダー」「ノーチラス」など。