1980年にイタリア人のカルロ・クロッコによって、スイス・ニヨンで創業される。ブランド名はフランス語で「舷窓(船の丸窓)」を意味する。同年のバーゼル・フェア(現バーゼルワールド)で、ゴールドのケースにラバーストラップを組み合わせたクォーツウォッチ「クラシック」を発表し、時計業界に衝撃を与えた。
2004年にジャン・クロード・ビバーがCEOに就任すると「アート・オブ・フュージョン(異なる素材やアイデアの融合)」をブランドコンセプトに、翌年「ビッグ・バン」を発表する。ビッグ・バンはブランド従来のデザインを引き継ぎながら、サンドイッチ構造と呼ばれる新しいケース構造を備え、発売以来高い人気を集めている。09年に本社社屋が落成すると、10年には初の自社製の自動巻きムーブメント「ウニコ」を発表し、マニュファクチュールとしての体制を確立した。
現在は基幹コレクションとなるビッグ・バン、08年にクラシックを再解釈したコレクションとして発表された「クラシック・フュージョン」、トノー型のケースを持つ「スピリット オブ ビッグ・バン」、革新的なデザインを特徴とする「MP」コレクションがラインナップされている。同社の特徴として、セラミックやカーボン、サファイアクリスタルなどの異素材を組み合わせたケースや、創業時から引き継ぐラバーストラップ、マジックゴールドやキングゴールドといった独自素材が挙げられる。また幅広い分野の著名人とパートナーシップを結び、コラボレーションモデルを発表している。