RAYMOND WEIL レイモンド ウェイル

1976年、時計技師であるレイモンド・ウェイルによってスイスのジュネーブで設立されたブランド。3世代にわたって創業家一族によって経営される独立系マイクロブランドであるにもかかわらず、現在、世界100近くの国と地域へ販路を拡大している。なお、日本には2017年に上陸した。

さらに2023年、ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ（GPHG）で、「ミレジム」がチャレンジ賞を受賞したことで、時計市場での知名度は一躍上がった。ミレジムは“ネオ・ヴィンテージ”がコンセプトとなっており、セクターダイアルやボックス型サファイアクリスタル風防といった、ヴィンテージウォッチのテイストと、現代ドレスウォッチのモダンなディテールを兼ね備えた意匠を持つ。こういった凝ったコンセプトによって、高い作り込みの外装を実現しつつも、汎用ムーブメントを用いることで価格を抑えていることも、高級時計市場において、本コレクションが存在感を示している理由のひとつである。

「フリーランサー」や「マエストロ」「トッカータ」などといった、ミレジム以外の現行コレクションにも、この“手が届きやすい価格でありつつ、上質な外装”という精神が生きている。