腕に装着する時計のこと。1812年に、アブラアン-ルイ・ブレゲがナポリ王妃のカロリーヌ・ミュラに製造したのが初出とされる。また、80年にジラール・ペルゴがドイツ皇帝の依頼により2000個の腕時計を納入して以降、一般化していったといわれる。1930年には出荷数で懐中時計を上回った。ポケットに入れる懐中時計とは異なり、衝撃や外気、水などから機械を守る進化を遂げた。日本での普及は早く、1897年の漫画「当世百馬鹿」では、すでに腕時計を自慢する男性の図が見られる。