時計用語辞典

運針

Step second Sweep second

針の動きのこと。秒針が1秒1秒進むものを「ステップ運針」といい、クォーツ時計に多い。これは1秒間に100分の1秒だけモーターを回すために生じる。一方、秒針が流れるように進むものを「スイープ運針」といい、機械式時計に多く見られる。しかし厳密にはスイープではなく、例えば1万8000振動/時の場合、秒針は5分の1秒刻みで進む。理論上完全なスイープ運針に近いのが、セイコーのスプリングドライブ。クォーツ制御ながら常時回転するローターに電磁ブレーキをかけることで、滑らかな運針を実現している。近年の電波時計に多いのは、「サイレントステップ運針」。秒針は1秒ごとに停止するが、スイープのように運針する。これはステップ連針の振動が正確な電波受信の妨害になるために考案されたものである。