1913年にシャルル・エドワール・ギョーム博士が発明した合金。1898年、ギョーム博士は温度変化に強いインバー合金(ニッケルを36%含む合金)を開発しテンワに採用したが、温度に応じてヒゲゼンマイの弾性係数が変わるため、期待した性能は出なかった。エリンバーはインバー合金をベースに、クロムやカーボンなどを加えることで、温度が変化しても弾性係数がほとんど変化しない。エリンバー製のヒゲゼンマイと温度補正テンワと組み合わせることで、温度差に強い時計が実現した。