水晶振動子を調速に用いたムーブメントのこと。一般的には電気を動力源とする。水晶は電圧を加えると振動し、振動すると発電する。クォーツが機械式時計より高精度なのは、振動数が3万2768Hzと機械式時計の数千倍もあるため。セイコーは1962年にクォーツの「クリスタル・クロノメーター」を開発し、64年の東京オリンピックにおける公式時計で大きな成果を収めた。腕時計初の採用例は、セイコー「クオーツアストロン35SQ」(69年)日本の時計メーカーはクォーツの量産化に成功したことで、70年代以降、世界的な名声を得た。