香の燃焼速度で時刻を知る時計のこと。香炉盤、自香盤、抹香時計とも。和時計の一種で、鎌倉時代から江戸時代にかけて使用された。灰を詰めた香盤に香を沈めて火をつけ、燃えている場所を物指しで確認して時刻を知る。現在でも東大寺二月堂「お水取り」の進行は香時計に従って進められる。