時計用語辞典

3針時計

時針、分針、秒針を持つ時計のこと。一般的には、2番車が時分針を、4番車が秒針を駆動する。携帯時計では、精度の向上した18世紀後半以降に普及した。1800年代には秒針を駆動する輪列と、時・分針を駆動する輪列を持つセンターセコンドの3針時計も見られたが、広まったのは1940年代以降。軍用時計でセンターセコンドの有用性が認められたためという説もある。現在は4番車を中心に置いたムーブメントによるセンターセコンドが標準的。例外的に、ブリッジ上に追加輪列(出車)を置くことでセンターセコンド化したムーブメントもある。なおスモールセコンドの場合、スモールセコンドが大きく文字盤外周に向けて下がっているものがより高級とされる。