時計用語辞典

磁気

Magnetism

鉄などを引き寄せる磁石が持つ性質。時計においては、クォーツか機械式かを問わず、磁気は精度を悪化させる要因となる。特に機械式時計の場合、ガンギ車、アンクル、ヒゲゼンマイなどが耐磁すると停止する場合もある。そのため現在の機械式時計は、耐磁しにくい素材を使ったり、軟鉄製のインナーケースでムーブメントを覆うなどの対処をしている。なおオメガの「マスタークロノメーター規格」は、1万5000ガウス以上の耐磁性能を保証する規格。現時点で、もっとも磁気に強い公的規格である。ちなみに日本工業規格(JIS)では『JISB7024耐磁携帯時計一種類及び性能』を設けており、非耐磁時計は1600A/mまで、第1種耐磁時計は4800A/mまで、第2種耐磁時計は16000A/mまでの耐磁性能を持つことが定められている。