時計用語辞典

一般的な緩急針の代わりに、テンワ上の偏心錘で緩急を調整するフリースプラング・テンプの一種。1949年特許取得。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンの3社が産学協同で研究開発を進め、パテック フィリップが特許を取得した。チラネジを使った既存のフリースプラングに対して、偏心錘をテンワ上に置いているため調整が容易なうえ、空気抵抗も小さい。反面、調整幅が緩急針付きに比べて小さいというデメリットもある。