テンプを支える棒のこと。柔らかいと折れやすいため、通常は焼き入れを施した炭素鋼でできている。また太いとテンプの振り角が落ちる原因となるため、先端のホゾといわれる部分は、細く加工(約0.09mm〜0.10mm)されている。高級機は細くしたうえで、先端や側面にカーブを与え、テンプの振り角を落とさないよう配慮されている。天真のホゾにカーブを与えた例としては、パテック フィリップ、ロレックス、オメガ(8500系)、H.モーザーなどが挙げられる。ジャガー・ルクルトは振り角の落ち込みが小さいことで知られているが、天真のホゾは極めて細い。