時計師(1958年〜)および、1992年に総合した時計ブランド。ジュネーブ時計学校を卒業後、スヴェン・アンデルセンに師事したフランク・ミュラーは、1986年、フリーオシレーション・トゥールビヨンを発表。89年にはミニッツリピーター・永久カレンダー・トゥールビヨンを開発する。複雑機構の開発者としてのみならず、デザインにも非凡な造詣を持つ彼は、91年にトノウ・カーベックスケースを発明。以来フランク・ミュラーのアイコンとなった。92年には宝飾細工師のヴァルタン・シルマケスとともにフランク・ミュラー・ウォチランドを設立。97年には現所在地のジャントゥに移転し、同年より独自の時計サロンW.P.H.H.を開催している。2006年に発表した「エテルニタス」は腕時計史上、最も複雑といわれる。