自動巻きのローターを小さくしたうえで、ブリッジと同じ階層に置いたもの。ムーブメントの高さを抑える利点がある。世界初のマイクロローター式自動巻きは、1957年のビューレン「スーパースレンダー」(54年特許取得)。ムーブメントの高さを抑えられるため、クロノグラフ機構の付加にも向いており、69年にはビューレン・ハミルトンなどが自動巻きクロノグラフムーブメントのキャリバー11を発表した。現在でも、ロジェ・デュブイなどが、マイクロローターをベースに自動巻きクロノグラフをリリースしている。