回転錘(かいてんすい)とも。ゼンマイを巻き上げる錘のこと。比重が重いほど巻き上げ効率は高まるため、高級時計のなかには、金やプラチナをローターの素材に選ぶものもある。かつては衝撃を受けるとローター軸が破損しやすかったが、1948年、エテルナがボールベアリング製の軸受けを開発したことでこれに対処し、以降、自動巻きが普及した。なお1770年初出のペルレ製自動巻きは、現在に通じるローター式自動巻きであった。