両方向巻き上げ自動巻の一種。左右に首を振る歯車によって、ローターの左右回転を一方向に整流し、ゼンマイを巻き上げるもの。油切れや摩耗を起こすと、巻き上げ効率が下がりやすいが、省スペースな上、摩耗しにくいというメリットがある。そのため、かつてのジャガー・ルクルトやオーデマ ピゲの2120、3120といった高級ムーブメントが採用する。主に薄型ムーブメント向けの自動巻機構である。