ローターの左右回転でゼンマイを巻き上げる自動巻きのこと。片方向巻き上げと異なり、ローターが空転しないため、巻き上げ時のショックが小さい。また、設計によっては、高い巻き上げ効率を与えることができる。1940年代から50年代にかけて時計業界に普及し、自動巻きの全盛期をもたらした。ただし、腕を動かす量が少ない場合、片方向巻き上げのほうが巻き上げやすいという意見もある。そのため、2010年以降の女性用ムーブメントは、多くが片方向巻き上げになっている。