レザーのアッパーとラバーソールを組み合わせたビジネスシューズも増えてきた今日この頃。新たに「ECCO(エコー)」が提案するのは、クラシカルながらも最先端の技術を用いた本格派ハイブリッド・ビジネスシューズ。すべてにおいて格上の一足を履いてもらいたい。
アッパーのフルグレインレザーに親子穴のみでウイングチップのデザインをかたどっている。ステッチを省くことでスポーティーで洗練された雰囲気に仕上がっている。防水・透湿性に優れるGORE-TEX SURROUND®(ゴアテックス・サラウンド®)を採用。自社のタナリー製の高品質プレミアムレザー。カラー全4色。MOCHAとBLACKの2色はフルグレインレザー。NIGHT SKYとPOTTING SOILの2色はヌバックレザーで展開。「ECCOHYBRID 720」3万4100円(税込み)。
吉江正倫:写真 Photograph by Masanori Yoshie
[クロノス日本版 2023年9月号掲載記事]
ビジネスシューズにはデザインと機能性を!
今年で創業60周年を迎える「ECCO(エコー)」は、主軸となるライフスタイルシューズはもちろん、ゴルフシューズでも知られるブランドだ。このたび同社の技術を注ぎ込んだ、スタイルと機能性、そして抜群の快適性を備えるタウンシューズが登場した。
それが、今回紹介する「ECCO HYBRID 720」だ。この靴の構造上の核となる設計は、ゴルフシューズでも採用されている。外羽根式のフルブローグという伝統的なデザインを踏襲しながら、ソールに360°の防水性と透湿性に優れる「GORE-TEX SURROUND®(ゴアテックス・サラウンド®)」のポリウレタン素材を採用するなど、機能性とスポーティーさを両立するビジネスシューズに仕上がっている。
デンマーク発のシューズブランドであるECCOは、ヨーロッパやアジアに自社のタナリー(皮をなめす工場)を持つ一面も備えている。つまり“原皮をなめして革(レザー)にする工程”から、シューズのデザイン、生産までの全工程を一貫して行う稀有なシューズメーカーであり、有名ブランドにレザーを提供するレザーメーカーでもあるのだ。
それだけにレザーの開発には力を入れており、革質や風合い、耐久性を追求してきた歴史的な背景がある。このモデルのアッパーに使われている「ドライタン」レザーは製造時に排出される汚水と化学薬品の使用を最小限に抑えた、高品質かつサステナブルなフルグレインレザーでもあるのだ。
履きやすさという点においては、人間工学に基づく足のカーブを反映させた、独自の製法「FLUIDFORM(フルイドフォルム)」によるソールと、高品質なアッパーのプレミアムレザーを一体に結合することで、絶妙なフィット感と歩行時の快適さを生み出している。さらにソールをポリウレタンとラバーの二層構造にすることで軽さとグリップ感を実現している。
ワンランク上の機能性とスポーティーなデザイン性を備えるビジネスシューズはおすすめできる逸品である。
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