世界のセレブたちがどんな時計を着けているのか、ワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はFIBA バスケットボール ワールドカップ 2023で日本代表を世界ランクを26位にアップさせたバスケットボール監督であり、また異色の経歴を持つ監督としても注目を集めた元NBA選手のトム・ホーバスが選んだIWCの腕時計着目した。
Text by Yukaco Numamoto
2023年9月24日掲載記事
トム・ホーバス監督、かつてはFBIに応募していた異色の経歴も
2023年9月に日本中を沸かせたFIBA バスケットボール ワールドカップ 2023の盛り上がりはまだ記憶に新しい。その快進撃の指揮を執ったのがトム・ホーバスことトーマス・ウェイン・ホーバス監督である。元NBAのプロバスケットボール選手で、2020年の東京オリンピックではバスケットボール女子日本代表のヘッドコーチを務め、日本初の銀メダルを獲得する輝かしい成績を残している。
バスケット選手としての現役時代は大学卒業後に、ポルトガルのスポルティングを経て、1990年に日本リーグのトヨタ自動車ペイサーズ(現アルバルク東京)に入団している。その後、アメリカに戻り、NBAの試合に出場した。再びトヨタ自動車に復帰後、2000年には東芝レッドサンダース(現:川崎ブレイブサンダース)に移籍し、引退している。
異色の経歴を持つことでも知られており、採用は同時多発テロの影響により見送りとなってしまったものの、アメリカに帰国後はアメリカ連邦捜査局、つまりFBIに応募していたという。その後、一般企業に就職しながら高校生たちのバスケットコーチをしていた。その後もアシスタントコーチなどを務め、2017年に初の外国人監督として女子日本代表ヘッドコーチに就任している。
東京オリンピックで女子代表を大躍進させたポイントは「攻守両面のスピード、正確な3ポイントシュート、粘り強いディフェンス」だという。この考えを男子代表でも継続させ、熱意をもって日本人の特性を生かした指導を続けてきた。試合をご覧だった方は、大きな声で厳しく指導する迫力の姿をスクリーン越しでも感じたのではないだろうか。「楽しい練習は存在しない。いちばん楽しいのは勝つこと」と言い切るホーバス監督は自らにも厳しい。「パリ五輪への出場を逃したら引退する」と明言していたホーバス監督が率いるバスケットボール男子日本代表チームの、パリ五輪へのカウントダウンはもう始まっている。
トム・ホーバス監督はIWCの「アクアタイマー・クロノグラフ」を愛用
1960年代、ダイビングの人気が高まったことを受け、IWCから初のダイバーズウォッチ「アクアタイマー」が発表された。水深200mまでの防水性能を備え、潜水時間を設定する回転式ベゼルは潜水中の誤作動を防ぐためにガラスの内側に配されていた。
IWCからはその後も、ポルシェデザインとの協力関係から生まれた2000mの水圧に耐えることができるチタン製ケースの「オーシャン2000」や、1999年に発表された水深計を搭載する「GSTディープ・ワン」など質実剛健なコレクションが発表され、愛好家だけでなくダイバーたちをも驚かせてきた。
IWCのダイバーズウォッチは、セーフダイブ・システム付きの回転式アウター/インナーベゼルや、両面反射防止加工を施したドーム型サファイアガラスなど、本格的なダイバーズウォッチとしての機能、性能を備えている。それだけでなく、洗練された見た目により、普段からシーンを問わずに使いやすいデザインのものが多い。
ホーバス監督が着用しているRef.IW376801は初代のアクアタイマーをベースに現代的なアレンジが加えられ、ムーブメントには約44時間のパワーリザーブを持つCal.79320が採用されている。デザイン面ではわずかなアクセントとして黄色が加えられており、スポーティーで軽快な印象を与える。現在はこちらのモデルは販売されていないが、2次マーケットでも高い人気を誇っているモデルである。
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