高性能なダイバーズウォッチとしてよく挙げられるのが、オメガの「シーマスター」だ。では40代の男性に、シーマスターは似合うのだろうか。そこでシーマスターの魅力とともに、人気シリーズ「ダイバー 300M」「アクアテラ」「プラネットオーシャン」などから、40代におすすめのモデルを紹介する。
オメガのシーマスターは大人の男にフィットする
分別ができる年齢になった40代の男性には、クオリティが高く風格のある時計がおすすめだ。さらにシーンによって使い分けられるとベターだろう。
オメガのシーマスターは、その両方のニーズを満たせる時計である。その理由を、機能性とバリエーションの面から紹介しよう。
類いまれな耐久性と防水性
「スピードマスター ムーンウォッチ」がNASAの公式装備品に採用されていることからも分かるように、オメガは高い技術力を持ったブランドである。
「シーマスター」は、ダイバー向けの時計として1948年に誕生したコレクションだ。「マリーン」に始まった防水時計の技術力は、防水性、耐衝撃性、耐磁性がマリーンに比べて向上している。
現行モデルで最も防水性の高いシリーズ「プラネットオーシャン ウルトラディープ」は、最高6000mという驚異的な防水性能を持つ。
さらにオメガは時計業界で唯一、コーアクシャル脱進機(同軸脱進機)を取り入れているブランドだ。コーアクシャル脱進機は、摩擦が少なく油切れが起こりにくい脱進機である。
時計のメンテナンス寿命が長いという意味でも、シーマスターを含むオメガの時計は耐久性に優れているのだ。
幅広いシーンに対応するバリエーション
シーマスターは、ビジネス、プライベートと場面に応じて時計を使い分けたい40代男性のニーズにぴたりとハマる。そもそもオメガ自体が、多彩なデザインで幅広いシーンや年齢層に対応できるブランドなのだ。
シーマスターは、これこそダイバーズウォッチという「ダイバー 300M」から、ビジネスシーンにも合う「アクアテラ」まで、バリエーションが幅広い。
40代に似合うシーマスター ダイバー 300M
シーマスター ダイバー 300Mには名前の通り、「300m防水」というプロフェッショナルな防水性能を備えながら、日常生活にも合うモデルが多くある。では、ダイバー 300Mから、ダイビング以外のシーンでも40代を引き立たせる3モデルを見てみよう。
シーマスター ダイバー 300M
自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.5mm)。300m防水。91万3000円(税込み)。
ケース、ブレスレットともにステンレススティール製のモデルだ。ブラックセラミックのベゼルに、くっきりとしたホワイトエナメルのダイビングスケールが配置されている。時針と分針にはホワイトのスーパールミノヴァ(蓄光塗料)が塗られており、暗い場所でも時間を読み取れる仕様だ。
ホワイトのダイアルには、ダイバー 300Mに用いられる波模様があしらわれている。オメガロゴの下にある「Seamaster」の文字と、ニス塗装された秒針の赤い針先が無難にまとまらず、魅力のポイントだ。6時位置には日付窓が設けられている。
シーマスター ダイバー 300M 007 エディション
自動巻き(Cal.8806)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。Tiケース(直径42mm、厚さ13.0mm)。300m防水。155万1000円(税込み)。
世界的ヒット映画『007』シリーズによって、オメガのシーマスターを知った人は多いかもしれない。「シーマスター ダイバー 300M 007 エディション」は、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグが着けていた時計と同じモデルだ。
ブラウンダイアルにベージュの夜光インデックスという配色は、大人のヴィンテージスタイルにマッチするだろう。長い年月を経て風合いを増した時計を思わせる、40代にふさわしい風格を醸し出している。
ケースとブレスレットは軽量で丈夫なグレード2のチタン製だ。ジェームズ・ボンドのような秘密諜報部員には、軽量なアイテムがふさわしいという観点からだ。
シーマスターダイバー 300M ネクトン エディション
自動巻き(Cal.8806)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.66mm)。300m防水。103万4000円(税込み)。
オメガは007 エディション以外にも、多くのコラボレーションモデルを発表してきた。そのひとつが、海洋の保護に取り組む非営利研究団体「Nekton」を支援するために作られた、「ネクトン エディション」である。
ステンレススティールのケースと、ラバーストラップを組み合わせて作られたこのモデルは、ブラックセラミックのダイアルに、立体的な波模様が表現されている。Nektonの潜水艇のモチーフが裏蓋に刻まれているのも、オメガと同団体のパートナーシップを感じられるポイントだ。
ムーブメントは、METAS認定のマスター クロノメーター「Cal.8806」を採用している。時計のクオリティ面でも、環境SGDsに対する面でも、意識の高い40代が注目したい1本といえるだろう。
40代に似合うシーマスター アクアテラ
「アクアテラ」は、シーマスターの中では防水性能が低めのシリーズだ。とはいえ海上スポーツや素潜りで着けることを想定しているなら、150mの防水性能があれば問題はないであろう。
アクアテラは「ダイバー 300M」と比べてスマートなデザイン性を備えており、ビジネスシーンでも違和感なく着用できる。アクアテラからも、40代に似合う時計を2本紹介しよう。
シーマスター アクアテラ
自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS×18Kセドナ™︎ゴールドケース(直径41mm、厚さ13.2mm)。150m防水。147万4000円(税込み)。
こちらは、18Kセドナ™︎ゴールドとステンレススティールのケースで、落ち着き感がありながらも華やかさを持つアクアテラだ。ラバーストラップだが、ファブリック風の加工が施されているので、スポーティーになりすぎない。
ダイアルには、ウッドデッキを思わせる横ストライプの模様があしらわれている。METAS認定のマスター クロノメーター「Cal.8900」の機能美を楽しめるシースルーバック仕様もうれしい。
ブラックのインデックスと針にはホワイトのスーパールミノヴァが塗布されており、暗闇での視認性は十分だ。ケース径は41mmと、ダイバーズウォッチにしてはやや小ぶりである。
シーマスター アクアテラ ワールドタイマー
自動巻き(Cal.8938)。38石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径43mm、厚さ14.2mm)。150m防水。152万9000円(税込み)。
仕事で世界を飛び回る人には、第2時間帯を表示できる「ワールドタイマー」をおすすめしたい。24時間を示すリングは、ライトブルーとダークブルーで日中と夜間の時間が区別しやすくなっている。
ダイアルの外周に世界の主要都市の名前が示されており、GMTが適用されるロンドン(レッド)のほか、サマータイムがない都市(ブルー)、サマータイムがある都市(シルバー)と色で区別できる仕様だ。
ケース径は43mmと大きめで、堂々とした風格がある。インデックスの内側にはグレード5のチタン製のプレートにレーザーで描かれた地球が鎮座しており、ダイアルにダイナミックな存在感を与えている。
40代に似合うシーマスター プラネットオーシャン
シーマスターのうち、2005年の誕生以来、本格的なダイバーズウォッチとして、海とのつながりにオマージュを捧げるコレクションが「シーマスター プラネットオーシャン」だ。高い防水性に逆回転防止ベゼル、ヘリウムエスケープバルブといったダイビングに本格的な機能を備えつつ、洗練されたデザインも有していることが特徴だ。
オメガ「シーマスター プラネットオーシャン」
600mという高い防水性を特徴とする「シーマスター プラネットオーシャン」。一回り小ぶりな39.5mmケースモデルも用意されており、好みに合わせて選択できることも嬉しい。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径43.5mm、厚さ16.1mm)。600m防水。103万4000円(税込み)。
モダンなダイバーズウォッチらしいスタイリッシュなデザインが魅力の「シーマスター プラネットオーシャン」。数値上はやや大振りに感じるが、先端を切り詰めたラグやベゼルを含めた厚みの配分バランスによって、600m防水の本格ダイバーズウォッチであることを感じさせないほどの着用感に仕上げられている。
ダイアルは、3時位置に日付表示を配し、アラビア数字とバータイプのインデックスを組み合わせることにより、判読性と視認性を高めている。ステンレススティール製のケースにはアイコニックなツイスト状のラグが与えられ、ひと目でオメガであることが分かる。10時位置にはヘリウムエスケープバルブが取り付けられ、飽和潜水にも対応することが可能だ。
オメガ「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」
その恩恵を実感することが難しいほどの驚異の防水性を誇るダイバーズウォッチ。大型のケースでありながらも、一般的な使用に適した、市販モデルらしい仕様に改められている。自動巻き(Cal.8912)。38石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。Tiケース(直径45.5mm、厚さ18.1mm)。6000m防水。209万円(税込み)。
6,000m防水を達成した驚異のダイバーズウォッチ。本作は、2019年にマリアナ海溝の最深部である水深1万928mに到達したオメガの「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ プロフェッショナル」を市販用に改めたモデルだ。
その防水性から想像できるように、大きく厚いケースを採用しているが、素材を軽量なチタン製とすることで腕への負担を軽減させている。ベゼルインサートは、耐傷性に優れるセラミックス製。一般的なセラミックスベゼルは艶やかな質感を特徴とするが、本作ではサテン仕上げを施すことで、ケースとの統一感を高めている。
ラグにはバネ棒が取り付けられておらず、引き通しタイプのベルトのみを装着することができる。ムーブメントは、シーマスター 300と同じCal.8912。ただし本作はシースルーバックではないため、その姿を拝むことは叶わない。
40代に似合うシーマスター 300
大人に似合うシーマスターとして「シーマスター 300」の存在も忘れられない。
本コレクションは1957年に登場したシーマスターのデザインを踏襲している。サンドイッチダイアルや初代シーマスター300を意識したブランドロゴ、ロリポップ秒針などといった意匠を備えており、ヴィンテージ感をあふれさせつつ、現代的な性能を備えた腕時計に仕上がっている。
オメガ「シーマスター 300」Ref.234.30.41.21.01.001
ブロードアロー型の時針やロリポップ型の秒針がアイコニックな、現行の「シーマスター 300」。シンプルなデザインながら、シャープに仕上げられた針やサンドイッチダイアルなど、凝った造形が与えられている。自動巻き(Cal.8912)。38石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.9mm)。300m防水。108万9000円(税込み)。
1957年に発表された初代「シーマスター 300」のデザインを受け継ぐ、300m防水のダイバーズウォッチ。ヴィンテージ調の落ち着いたデザインによって、本格ダイバーズウォッチでありながら使うシーンを選ばないことも魅力のひとつだ。
ブラックのダイアルには、クリームカラーの蓄光塗料が塗布されたインデックスと針が組み合わされている。このダイアルは2層で構成され、下層に蓄光塗料を塗布したプレート、その上層にインデックス部分をくり抜いたプレートを合わせた、いわゆるサンドイッチダイアルの形を取る。
ムーブメントは、マスタークロノメーター認定を取得し、コーアクシャル脱進機を搭載したCal.8912を採用している。アラベスク模様に仕上げられたムーブメントは、シースルーバックを通して鑑賞することが可能だ。
オメガのシーマスターは40代の大人な魅力を引き立てる
ダイバーズラインであるオメガのシーマスターは、機能性においてもデザインにおいても、大人の魅力を最大限に引き出すコレクションといえる。コーアクシャル脱進機を備えたマスター クロノメーターを採用しているシーマスターは、防水性能だけでなく、耐久性も申し分ない。
スポーティーさを演出したいシーンではダイバー 300M、ビジネスシーンではアクアテラといったように、選び分けられるのも40代におすすめしたい理由である。
ベーシックなモデルだけでなく、コラボレーションモデルも選択肢に入れれば、より好みの1本を見つけやすくなるはずだ。紹介した8本を参考にしながら、大人の男にふさわしいシーマスターを探してみよう。
参考サイト:オメガ
https://www.webchronos.net/features/99984/
https://www.webchronos.net/features/93740/
https://www.webchronos.net/features/94494/