20代の男性が初めて高級腕時計を選ぶなら? ビジネスシーンに合うモデル6選

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2024.09.20

初めて高級腕時計を購入しようと思っている20代の男性に向けて、おすすめモデルを紹介。もちろん好きなデザイン、機能、ブランドの腕時計を選ぶのが一番なのだが、本記事では「20代の男性がビジネスシーンで扱いやすい」という点にフォーカスして、6ブランドの腕時計を取り上げる。


20代から良い腕時計を持とう

20代が着ける腕時計というと、どのようなものをイメージするだろうか。人によってはスマートフォンがあれば腕時計は不要、着けるとしても高価なものは要らないと考えるかもしれない。ただ、社会人になったばかりの20代だからこそ、良い腕時計を持っておきたい理由がある。

スーツを着こなせるようになる

腕時計は、時間を見る、ステータスを証明するという以外に、装飾品としても重要な役割を持つ。特にスーツをビシッとおしゃれに着こなすために、腕時計は有用なアイテムだ。

まだスーツを着慣れていない20代でも、スーツに似合う腕時計を着けることで着こなしのレベルが上がる。とりわけビジネスシーンにおいてはシンプルだったり没個性だったりしがちなスーツスタイルだが、腕時計を組み合わせることによってトータルコーディネートが楽しめるようになるのだ。

コミュニケーションツールになる

20代にとって良い腕時計が必要な理由のひとつに、腕時計自体がコミュニケーションのきっかけになったり、自身の個性を相手に伝えたりするツールになりうるためだ。一定のクォリティーやブランドネームがある腕時計を身に着けることで、新社会人のうちから職場の上司や先輩、取引先の時計好きとの話のきっかけになったり、「時計について知っているんだな」と思わせたりする場合がある。

近年はスマートフォンやスマートウォッチの普及により、高級腕時計を持たない若者も増えたといわれる。その中で質の良い腕時計、知名度があるブランドの腕時計を身に着けている新人がいれば、上司の世代から注目を集める可能性が高いだろう。

なお、身だしなみが重視される組織であれば、良い腕時計を着ける意味はより大きくなる。特に営業職をはじめ、取引先や顧客と対面でやりとりする職種の場合、スマートフォンではなく、良い腕時計でサッと時間を確認する姿はスマートな印象を与えるだろう。


20代のビジネスマンが“使える”腕時計を選ぶポイント

20代から良い腕時計が必要といっても、たくさんの選択肢がある昨今、どれを買っていいのか迷ってしまうこともあるだろう。20代男性がビジネスシーンで問題なく使いこなせるということが前提になる。

時間を確認しやすいか

20代がビジネスシーンにも使える腕時計を選ぶなら、時間が素早く確認できるかどうかがまず重要になる。新入社員や若手社員のうちは特に、ビジネスの基本である時間の順守を心掛けたい。

文字盤のみならず、時分針やインデックスまでも黒一色で統一された時計のようなコントラストが低い腕時計や、文字盤の装飾が過剰な時計は、時刻の判読性を確保するうえで避けた方がよいだろう。同様に、文字盤があまりにも煩雑なクロノグラフもできれば避けたいところ。時針と分針、秒針の3針があり、文字盤がシンプルなものは扱いやすいだろう。

ビジネスシーンに違和感なく溶け込むか

20代がビジネスシーンで使う時計を選ぶうえでは、仕事をする環境に適したデザインかどうかにも気を配りたい。もちろん職場にもよるが、ビジネススーツに派手すぎる腕時計を合わせると、悪目立ちしてしまう場合もあるためだ。

過度に装飾されたモデルや、あまりにもスポーティーなデザインのクロノグラフなども、ビジネススーツからは浮いてしまう。時間の確認のしやすさにもつながるポイントだが、やはりビジネスシーンにはシンプルなデザインの時計がフィットする。汎用性の高いルックスで選ぶのが良いだろう。

機能性もチェックしておきたい

腕時計を普段使いするなら、機能性もチェックしておきたいところだ。特に見るべきは、防水性である。

近年の現行モデルは一定の防水性能を備えている場合がほとんどだが、もし水仕事が多い場合は、10気圧以上の防水性能を有した腕時計を選びたいところだ。そうでなくとも、手洗いで水しぶきがかかったり、突然の雨に降られたりする場合を考えて、普段使いの基準に「5気圧防水」を入れると安心だろう。

また、耐磁性能を有した腕時計は、利便性を上げてくれる。機械式腕時計の場合、スマートフォンのスピーカーやバッグのマグネットなど、磁気を発生させるものに近づけると帯磁してしまい、精度が落ちてしまう。耐磁性能を有した腕時計であれば、このリスクがぐんと減ってくれるのだ。

自身のライフスタイルやワークスタイルと合ったスペックの腕時計を選ぶことも、気に留めてほしい。


20代の男性がビジネスシーンで使いたい腕時計【メタルブレスレット】

ブレスレットがステンレススティール、チタンなどの金属でできている時計は、活躍するシーンが幅広い。水に強く耐久性に優れるといった利点もある。

プライベートも含めて幅広いコーディネートに合わせたい、仕事中に汗をかくという人には、メタルブレスレットの腕時計がよいだろう。金属製のブレスレットを備えた高級腕時計から、20代がビジネスシーンで着けたいモデルを紹介する。

タグ・ホイヤー カレラ キャリバー7 ツインタイム デイト

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー7 ツインタイム デイト」Ref.WBN201A.BA0640
自動巻き(Cal.7)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径41mm、厚さ12.3mm)。10気圧防水。52万2500円(税込み)。(問)LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー Tel.03-5635-7054

タグ・ホイヤーは「スポーツとエレガンスの融合」をコンセプトとした、1860年創業のスイスブランドだ。 1916年に世界で初めて100分の1秒単位で時間計測できる機械式ストップウォッチ「マイクログラフ」を発表。以来、優れた計時技術を強みに、数々のスポーツの公式試合で計時を担当した歴史を持つ。自社の歴史の中で培ってきたウォッチメイキングのノウハウを生かすとともに、洗練されたデザイン性を備えたモデルを多くラインナップしており、幅広い世代のビジネスパーソンに高い人気を誇るブランドだ。

そんなタグ・ホイヤーから20代におすすめしたいのは、「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー7 ツインタイム デイト」だ。「タグ・ホイヤー カレラ」は、モーターレースからインスピレーションを得た起源を持つタグ・ホイヤーの人気のコレクションだ。

「カレラ キャリバー7 ツインタイム デイト」はGMT機能を搭載しており、自身で設定したふたつのタイムゾーンを一目で確認することが可能だ。サンレイ加工のブルー文字盤に派手さはないが、光によって表情を変える姿が美しく、さらにGMT針のレッドカラーがアクセントになっている。

外側のインナーベゼルは24時間表示となっており、デイタイムが白、ナイトタイムが青とふたつ目のタイムゾーンを分かりやすく表示している。また、スーパールミノバ®をコーティングした存在感のある針と、ロジウムプレートのインデックスが配され、暗所での視認性も確保されている。スポーティーな意匠と機能性を有しながらも上品さのあり、海外出張や旅行にも使い勝手の良い腕時計だ。

グランドセイコー ヘリテージコレクション

グランドセイコー「ヘリテージコレクション」Ref.SBGX263

グランドセイコー「ヘリテージコレクション」Ref.SBGX263
クォーツ(Cal.9F62)。SSケース(直径37mm、厚さ10mm)。10気圧防水。29万7000円(税込み)。(問)セイコーウオッチお客様相談室(グランドセイコー) Tel.0120-302-617

グランドセイコーは1960年、日本国内で最高級腕時計を作るという志のもとに誕生した。2017年、高級志向を高めてグローバル化を図るためにセイコーから独立したブランドとなる。以来、世界中に販路を拡大。洗練された表情を持ったスーツに似合うモデルを多く発表しており、20代男性の最初の1本としても、好適な選択肢となる。

そんなグランドセイコーのうちRef.SBGX263は、スタンダードな造形を特徴とするヘリテージコレクションからリリースされている。厚銀放射仕上げと呼ばれる、エレガントなシャンパンゴールドの文字盤が、ベーシックながらも華やかな印象を添えていると言えるだろう。針やインデックスは力強く、優れた視認性を発揮している点も、特筆すべきだ。

搭載するムーブメントは9FクォーツCal.9F62。精度が高く、主ゼンマイをリュウズを使って手で巻き上げる必要のないクォーツ式腕時計は、忙しい日々を上手にサポートしてくれるだろう。

オリエントスター M34 アバンギャルド F8 スケルトン

オリエントスター「M34 アバンギャルド F8 スケルトン」Ref.RK-BZ0001S
自動巻き(Cal.F8F64)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径42.3mm、厚さ12.4mm)。10気圧防水。26万4000円(税込み)。(問)オリエントお客様相談室 Tel.042-847-3380

「輝ける星」のような、日本製の機械式時計を世界に発信するブランドとして1951年に誕生したオリエントスター。70年以上の歴史の中で独創的な機械式時計を作り続け、時計愛好家から高い評価を獲得してきた。2017年にセイコーエプソン株式会社と統合した背景から、近年ではエプソンの半導体技術を活かしてシリコン製のガンギ車を自社開発するなど、新しい挑戦によっていっそうの高みを目指している。

そんなオリエントスターの中で20代の男性におすすめしたいのは、「M34 アバンギャルド F8 スケルトン」だ。先述したブランド初の自動巻きシリコン製ガンギ車を持つムーブメントCal.F8F64を搭載し、耐磁性、そして約60時間の実用的なパワーリザーブを実現したモデルである。フェイスは強度を保ちながら限界までくり抜いた2枚の文字盤のレイヤー構造や、統一感のあるフルメタルのケースにより、奥行き感と立体感を楽しめるデザインになっている。

また、光の反射を99%カットするSARコーティングのサファイアクリスタル風防を採用し、反射対策もバッチリだ。シャープで力強いラグと12時位置のローマインデックスも大胆な印象で、どんな場面でも見るたびに自信をくれるだろう。


20代がビジネスシーンで使える【レザーストラップ】

高級感とエレガンスを重視したいなら、レザーストラップの腕時計がおすすめだ。20代のビジネスパーソンにも、落ち着きや風格をプラスしてくれる。レザーストラップの高級腕時計から、フレッシュな若手に似合う3本を見てみよう。

シチズン エコ・ドライブ ワン

シチズン「エコ・ドライブ ワン」Ref.AQ5012-14A
光発電クォーツ。(Cal.8845)。⽉差±15秒。SSケース(直径36.6mm、厚さ4.5mm)。日常生活防水。35万2000円(税込み)。(問)シチズンお客様時計相談室 Tel.0120-78-4807

信頼のおける技術力で選ぶなら、馴染み深いシチズンも候補に挙がるだろう。そんなシチズンを象徴する光発電「エコ・ドライブ」は、太陽光や室内のわずかな光を電気に換え、時計を動かし続ける同ブランド独自の技術だ。一度フル充電すれば、光のないところでも長時間動き続けるので、定期的な電池交換の必要もなく、メンテナンスが楽で心置きなく使える1本となるだろう。

Ref.AQ5012-14Aは、気品ある装いと快適な装着感を味わえるモデルだ。1㎜という驚きの薄さを実現した独自ムーブメントを採用した結果、ケース厚は4.5mmに抑えられた。さらに、腕時計の総重量は42g、ケースサイズは36.6mmと軽くてコンパクトに仕上がっている。ピンクゴールドのケースにブラウンのレザーベルトを合わせ、赤みのあるトーンでまとまった本作は、落ち着いた印象を与えてくれる。この腕時計のように、ミニマルなデザインに丸みを帯びたケース、無駄を削ぎ落としたシンプルさはどんなスーツにも合うだろう。

また、日本の伝統工芸「土佐和紙典具帖紙(とさわしてんぐじょうし)」を文字盤に採用していることにも注目したい。どこか温かみを感じさせる、和紙独特の風合いを楽しむことができるのだ。

ロンジン マスターコレクション

ロンジン「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.910.4.78.3
自動巻き(Cal.L897)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.8mm)。3気圧防水。38万600円(税込み)。(問)ロンジン Tel.03-6254-7350

1832年に創業したスイスを代表する老舗ブランド、ロンジンも20代男性への1本として、有力候補だ。ロンジンは世界初の腕時計専用クロノグラフムーブメントや、初の回転ベゼル付き腕時計、初のフライバック機能がついたクロノグラフなど、数々の歴史を生み出してきた伝統あるブランドだ

ロンジンがおすすめなのは、その深い歴史や、歴史の中で培ってきた高度な技術力を活かした高性能な腕時計を、「頑張れば手が届く」価格帯でラインナップしているということにある。上質な高級腕時計を良心的な価格で提供するという企業の姿勢は時計愛好家からも一目置かれている。

2005年に誕生した「ロンジン マスターコレクション」は、オーセンティックなスタイルを基調とした基幹コレクションだ。中でも本記事では、アニュアルカレンダーが搭載されたRef.L2.910.4.78.3をおすすめする。アニュアルカレンダーは、2月の末日を除いて、大の月・小の月の末日を自動で判別し、修正してくれる機能だ。本作では3時位置に月・日付窓を備えており、文字盤の意匠を邪魔せず、しかし優れた視認性も確保している。

ムーブメントは約64時間のパワーリザーブを有したCal.L897を搭載。このムーブメントはトランスパレント仕様のケースバックから観賞することができる。

ケースサイズは直径40mm。シルバーの文字盤に映えるブルーの針がさりげなくおしゃれだ。

チューダー 1926 M91650-0012

チューダー 1926

自動巻き(Cal.T601)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径41mm)。100m防水。28万3800円(税込み)。(問)日本ロレックス/チューダー Tel.0120-929-570

高級腕時計の代名詞ロレックスのディフュージョンブランドとして登場したのが、チューダーである。ロレックスの優れた技術を手頃な価格でアピールするべく、独自の価値を確立してきた。ロレックスのベンツ針をベースとする「イカ針」も、今やチューダーのアイコンとして浸透している。

スポーティーな時計で有名なチューダーにも、シンプルなルックスで、ビジネスシーンになじむコレクションがある。そのひとつが「1926」だ。

「Ref.M91650-0012」は、1926の中でも特にシンプルさが際立つ。ホワイトの文字盤に、偶数のみアラビアインデックスを配した仕様だ。ケースはスティールだが、インデックスと針にはゴールドを用いて上品なアクセントを添えている。


20代、ビジネスシーンで“使える”腕時計を持とう!

20代の男性が初めて高級腕時計を購入する際に、おすすめしたいモデルを紹介した。

もっとも冒頭でも記している通り、好きなブランドやデザインの腕時計を購入するというのが一番だ。本記事を参考にしつつ、お気に入りの1本が見つかったらうれしい。


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