阪神タイガース選手、佐藤輝明が先輩の糸井嘉男から贈られた時計はオーデマ ピゲ?!

さまざまなジャンルの有名人が愛用する腕時計に着目して紹介する「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は2023年の日本シリーズで優勝し、侍ジャパンとしても活躍した阪神タイガースの選手である佐藤輝明が、近畿大学、そして阪神タイガースの先輩である糸井嘉男から贈られたオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」に着目した。

沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
[2023年12月10日掲載記事]

来季の年俸も大幅アップ! サトテルの愛称で親しまれる佐藤輝明

2023年12月2日に投稿された糸井嘉男のインスタグラムで、時計が贈られる様子を紹介された佐藤輝明。Wホテル大阪の鉄板焼レストラン「MYDO」(ちなみに関西弁で「どうも」的なニュアンスを持つマイドと読む)の個室がお祝いディナーの会場だったようだ。

 阪神タイガースファンから「サトテル」の愛称で親しまれる佐藤輝明。兵庫県西宮市出身で、小学校から少年野球チームに入り野球を始めた。家から近いという理由で進学した仁川学院では甲子園への出場経験はない。しかし近畿大学に進学後、1年生の時から本塁打を量産し、注目を集めていた。

 2020年のドラフト会議では福岡ソフトバンクホークス、オリックス・バファローズ、読売ジャイアンツ、阪神タイガースから1位指名を受け、阪神タイガースが交渉権を引き当てた。不振に苦しむ時期もあったが、身長187cm、体重93kgという恵まれた体格を活かしたパワーのあるバッティングが特徴で、2021年は24本、2022年は20本、2023年は24本の本塁打を記録している。

 ちょうど2024年の契約更改が行われたところで、佐藤輝明は大幅に年俸アップの推定1億5000万円でサインしたというニュースが流れている。岡田監督、チームメイト、ファンからも大きな期待がかかる佐藤輝明の成績だが、2023年の個人タイトルは獲得することが叶わなかった。

 2023年はセ・リーグにおいて、本塁打王は41本を記録した読売ジャイアンツの岡本和真が獲得し、チームのメンバーからは新人王と最優秀選手賞を村上頌樹がダブル受賞、最多安打賞を中野拓、最高出塁率賞を大山悠輔らが獲得した。個人としては無冠となったことを本人も悔しく感じているなか、大学、チームでの先輩である糸井嘉男が愛あるサプライズを行ったのだ。大阪のWホテルの鉄板焼レストランの個室で「阪神タイガース優勝おめでとう」と書かれたケーキと共に運ばれてきたのは、オーデマ ピゲの紙袋だった。


糸井嘉男から佐藤輝明へ贈られた時計はオーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」

 2023年12月2日に投稿された糸井嘉男のインスタグラムで、糸井嘉男から佐藤輝明へ時計が贈られる様子が紹介された。贈られた時計は12時、6時、9時位置のサブダイアルの配列、ベゼルの形状などから「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」ではないかと思われる。特徴的な丸い日付窓も遠目からでも目立っている。

 ロイヤル オークのファミリーの中でもスポーティーな「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」は8角形のベゼル、そしてプッシュピースガードが特徴だ。文字盤はメガタペストリー模様となっており、アラビア数字が配されている。

 ロイヤル オーク オフショア クロノグラフの初出は1972年で、現在まで高い人気を誇るラグジュアリースポーツウォッチのひとつだ。「ロイヤル オーク」はイギリス海軍の戦艦の名前から由来していることは愛好家たちに知られているが、さらにその先を辿ろう。

 その戦艦の命名の由来は清教徒革命の当時にイングランド・スコットランド皇太子チャールズ(後のイングランド・スコットランド王チャールズ2世)国王が議会派の戦いに敗れた後、彼らから逃亡する際に隠れて難を逃れた樫の木(イングリッシュオーク)に与えられた名前、「ロイヤル オーク」にある。このロイヤル オークは17世紀から18世紀にかけて観光客がお土産として枝を切るなどしたため枯れてしまったが、現在は樹齢200年~300年の「ロイヤル オークの息子」と呼ばれる木が存在している。2001年にはその横にロイヤル オークの息子のどんぐりから育てられた苗をチャールズ3世(現在の国王)が植樹し、ロイヤル オークの孫が存在する。シュロップシャー州のボスコベル館へ行くことがある人は、見学してみてはどうだろうか。

 1660年の王政復古後には、この木の逸話は拡大し、この木を図柄にした陶器などが多く作られた。常に身に着けることがある腕時計には、お守りや験担ぎのような要素を求める人も多い。ロイヤル オークの縁起のいい8角形のベゼルや、こういった名前の由来まで知ると、より愛着がわく。

 紹介したインスタグラムの投稿は、糸井嘉男が佐藤輝明を特別可愛がっていることが分かるサプライズの内容だったが、渡す時にはこんな激励も混ざっていたらしい。「来年、タイトルを獲れなかったら没収」。もちろん、冗談だと思うが、仲の良い先輩にこう励まされると、佐藤輝明もより「アレンパ」(佐藤輝明が考案したアレ=優勝連覇を意味する造語)に向けてエンジンが掛かったのではないだろうか。

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」
自動巻き(Cal.4404)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18Kピンクゴールド(直径42mm)。10気圧防水。737万円(税込み)。



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