セイコー? シチズン? それともオメガ? メンズ腕時計の中で、注目すべきモデルを厳選!

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2024.04.12

腕時計は男性にとって、昇進やプライベートのイベントなど、人生の節目に購入したいアイテムのひとつだろう。とはいえ一口にメンズ腕時計といっても、その種類は膨大だ。そこで、選び方の軸とともに、高級時計ブランドからメンズの注目モデルを紹介する。

セイコー アストロン ネクスター


メンズの腕時計はどう選ぶ?

腕時計を選ぶときに重視するポイントは、人によって異なるだろう。もちろん年代によっても、似合うモデルは違ってくる。ただ、年齢や好みを問わず重要なポイントは押さえておきたい。ブランドによって変わるカラーと、腕時計の駆動方式だ。

ブランドごとの特徴と魅力

男性が腕時計を選ぶときは、ブランド選びが重要だ。腕時計はデザインも機能性も、ブランドごとに違う。年代に似合うかを考える前に、前提として自分がこだわる要素が秀でたブランドを選びたい。

また男性の場合、仕事やプライベートでステータスを証明できるアイテムが時計といえる。女性にとってのバッグやジュエリーに近い位置付けだ。腕時計のブランドは、男性のステータス性に大きく影響する。

高級ブランドのメンズ腕時計を選べば、自身の暮らしが豊かであり、大人の男性としてのステータスが十分であることを証明できるのだ。

時計の駆動方式や機能

腕時計は男性にとって、単なるファッションアイテムではなく、実用性が重要な機械であることも多い。メンズ腕時計を探すときには、駆動方式や機能にも注目しよう。

腕時計の駆動方式には、「機械式」「クォーツ式」「発電式」がある。機械式は主ゼンマイがほどける力で動く時計だ。手動で主ゼンマイを巻き上げる「手巻き」と、時計を着けた腕の動きを利用し、自動で巻き上げる「自動巻き」の2種類に分かれる。

クォーツ式は主に電池を動力源とし、水晶振動子に電圧を加えることで時を刻む。発電式は光をはじめとしたエネルギーを動力源として、時計を動かす仕組みだ。

手巻きの機械式時計には、時計を自らの手で動かす喜びがある。自動巻きの強みは、手巻きほど手をかけずにアナログな機構を楽しめる点だ。クォーツ式は機械式に比べて精度が高く、着けずにいても電池が切れるまで止まらない。発電式なら定期的な電池交換が不要だ。

時計に求める要素によって駆動方式を決め、必要な機能が備わったモデルを選ぼう。


メンズ腕時計で注目したいブランド

メンズ腕時計選びは、ブランド選びから始まるといっても過言ではないだろう。どのブランドにするか決めかねているなら、以下に紹介するブランドやメーカーを参考にしてみてほしい。いずれも品質にこだわっており、ビジネスシーンでのステータス性が十分な時計を展開している。

セイコー

セイコーは1881年に、おもに中古時計の修繕と販売をする「服部時計店」として創業した。その後、自社で時計製造を開始し、1969年に世界初のクォーツ式腕時計を世に出したことで知られる。

以来、日本が世界に誇る腕時計メーカーとして、業界の注目を集めてきた。

セイコー アストロン

1969年12月25日に発売された、世界初の量産型クォーツ搭載時計、「クオーツアストロン 35SQ」。クオーツ(Cal.35SQ、直径30mm、厚さ5.3mm)。8192Hz。18KYG(直径36mm、厚さ11mm)。発売当時の定価45万円。

セイコー

「常に時代の一歩先を行く」という服部金太郎の理念のもと、1881年に服部時計店として創業。1924年に初めて「SEIKO」の名を冠した腕時計を発売し、2024年に「SEIKO」ブランドは誕生100周年を迎える。

セイコーは以下の8ブランドから、メンズ腕時計をリリースしている。

  • プロスペックス
  • プレザージュ
  • アストロン
  • キングセイコー
  • 5スポーツ
  • ブライツ
  • ドルチェ & エクセリーヌ
  • セイコーセレクション

それぞれにコンセプトが違うが、各コレクションいずれも高精能で、デザインのバリエーションも豊か。そこで、洗練された大人のスポーツウォッチを探しているなら、「アストロン」がおすすめだ。

シチズン時計

シチズン時計もセイコーと並んで、日本が誇る腕時計メーカーである。シチズン時計の前身「尚工舎時計研究所」が創業したのは1918年だ。業界でも例がなかった独自の技術を次々と開発し、現在では光発電「エコ・ドライブ」を搭載した電波時計をメインに人気を集めている。

セイコー

銀座で貴金属商を営んでいた山崎亀吉氏は、輸入時計が中心だった日本で国産時計を作ることを決意。1918年、東京市外上戸塚(現在の高田馬場)にシチズン時計の前身である「尚工舎時計研究所」(写真)を設立した

セイコー

1976年にシチズン独自の開発により誕生し、現在では「エコ・ドライブ」に進化した光発電は太陽光や室内のわずかな光を電気に変えることで、定期的な電池交換の必要がない時計の駆動を実現した。

シチズン時計でメンズ腕時計を展開しているのは、以下の9ブランドだ。

  • ザ・シチズン
  • エコ・ドライブ ワン
  • エクシード
  • アテッサ
  • プロマスター
  • シリーズエイト
  • シチズンコレクション
  • シチズン クリエイティブ ラボ
  • シチズン スマートウオッチ

抜群の精度と、高級感へのこだわりがシチズン時計の魅力として挙げられる。近年では自律型でわずか±1秒という超高精度なムーブメントも登場した。どのブランドも無駄のない洗練されたデザインを基本としているが、中でも「ザ・シチズン」はキャリアを積んだ大人のビジネスマンから支持されている。

タグ・ホイヤー

スポーティーでアクティブな高級腕時計を探しているなら、タグ・ホイヤーが選択肢に挙がる。同社は1860年に誕生した。以来、クロノグラフに強みのある時計ブランドとして、歴史を刻んでいった。今日でも、クロノグラフウォッチをコレクションの中心に据え、精力的に製品開発やブラッシュアップを行っている。

タグ・ホイヤーが1916年に発表した「マイクログラフ」。1/100秒単位の計測を実現した。

タグ・ホイヤーの時計は品質が高く、カーレーサーやパイロットといった、操縦者たちに評価されてきた。今日では以下のようなコレクションを展開し、高級スポーツウォッチブランドとして業界での地位を確立している。

  • カレラ
  • アクアレーサー
  • フォーミュラ1
  • モナコ
  • オータヴィア
  • リンク

タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ 新作

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」Ref.CBS2216.BA0041
2024年に発表された、最新の「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」。1960年代後半に誕生した、カレラの第2世代となる「7753SN」がベースとなったモデルである。近年、タグ・ホイヤーは自社のアーカイブを基に、ヴィンテージテイストを巧みに取り入れた製品開発も行っている。自動巻き(Cal.TH20-00)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径39mm)。100m防水。83万6000円(税込み)。

中でもカレラは、タグ・ホイヤーの代名詞的な存在だ。高い精度や機能性はもちろん、スポーティーとエレガンスを両立した意匠でも人気を集めている。

タグ・ホイヤーはベーシックからハイエンドまでの、価格帯の幅が広いため、初めて高級腕時計を購入するメンズにも、すでに何本か所有している時計好きにも、おすすめできるブランドである。

オメガ

オメガも、メンズ腕時計でぜひおすすめしたいブランドである。1848年の創業以来、その優れた機能性やデザイン性で業界を先導してきた。オメガ時計は決して安価とはいえないが、それに見合うだけの品質が約束されている。

高い精度と耐久性の高さは、オメガ時計の大きな魅力として挙げられるだろう。1930年代、オメガの時計は数々の天文台コンクールの上位に君臨していた。時計メーカーがこぞって高性能なクロノグラフを作ろうとしていた宇宙開発競争時代には、NASAの公式装備品として認定を受けるという偉業を成し遂げている。

オメガ

1948年、弱冠23歳の時計職人ルイ・ブランは、スイスのラ・ショードフォンのプロムナード通りに小さな時計工房を設立した。この工房が現在のオメガの礎となる。

オメガ

英国キュー・テディントン天文台での精度コンテストで、1933年と36年に世界記録を樹立した懐中時計。オメガは精度を競う数々の天文台コンクールで優秀な成績を収めた。

オメガの現行コレクションは、以下の4種類だ。

  • コンステレーション
  • シーマスター
  • スピードマスター
  • デ・ヴィル

「スピードマスター」は宇宙と深く関わってきたモデルであり、ブランドの代名詞的コレクションとして人気だ。「シーマスター」はハイスペックなダイバーズコレクションとして、ワンランク上の時計を求める人たちの心をつかんでいる。

ロレックス

高級時計といえばロレックスをイメージする人は少なくないだろう。それだけ知名度が高く、ステータス性の高いブランドがロレックスだ。耐久性や防水性の高い素材やパーツ、シンプルで無駄のないデザインがブランドの特徴となっている。

ロレックスでメンズ腕時計を展開するコレクションには、次のような種類がある。

  • デイトジャスト
  • サブマリーナー
  • GMTマスター
  • GMTマスター II
  • デイデイト
  • コスモグラフ デイトナ
  • オイスター パーペチュアル
  • ヨットマスター
  • シードゥエラー
  • ディープシー
  • エアキング
  • エクスプローラー
  • スカイドゥエラー
  • 1908

初めての高級腕時計に挑戦しようと思っている人におすすめなのは、「エクスプローラー」だ。シンプルなデザインでシーンを選びにくく、価格も比較的リーズナブルに設定されている。

ロレックス エクスプローラー

1953年に誕生されたエクスプローラーのファーストモデル。無駄を配したデザインは登場から70年以上経ても変わらず、不動の人気を得ている。


ビジネスシーンでも着けられるメンズ腕時計

紹介した高級時計ブランドから1本ずつ、ビジネスシーンでも違和感なく着用できるメンズ腕時計を紹介する。いずれもブランドの強みが光る、ロマンあふれる時計だ。

セイコー アストロン「Nexter(ネクスター)シリーズ」

「Solidity&Harmonic」をデザインコンセプトに、次世代のリーダーを後押しするアストロン「Nexter(ネクスター)」から、2023年に発表されたRef.SBXY063をおすすめしたい。フル充電時であれば約9カ月間、 パワーセーブ時なら約2年も充電なしで動く、光発電のモデルだ。地上の標準電波を受信し、自動で時刻を修正してくれる。

八角形のケースと直線で作られたデザインは、「強さ」と「調和」の両立が求められるニューノーマル時代にフィットするだろう。若い世代にもキャリアを積んだビジネスマンにもフィットする1本だ。

セイコー アストロン ネクスター

セイコー アストロン「Nexterシリーズ ソーラー電波モデル」Ref.SBXY063
光発電クォーツ(Cal.7B72)。6石。平均月差±15秒。フル充電時約9か月間、パワーセーブ時約2年。Tiケース(直径39.6mm、厚さ9.5mm)。日常生活用強化防水(10気圧防水)。各14万8500円(税込み)。(問)セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-061-012

ザ・シチズン

ワンランク上の国産時計を求める人には「ザ・シチズン」だ。日本の伝統文化を取り入れたRef.AQ4100-65Wは、土佐和紙を採用した文字盤上に「砂子蒔き(すなごまき)」という日本の伝統技法でプラチナ箔を散らせた至極の一品だ。職人の手作業による、唯一無二の作品といえよう。

シチズン時計の独自技術である光発電「エコ・ドライブ」が動力で、パワーセーブ時の持続時間は約1.5年と長い。日本の伝統と最先端技術のコラボレーションを、存分に味わえるだろう。

シチズン ザ・シチズン

シチズン「ザ・シチズン エコ・ドライブ 限定モデル」Ref.AQ4100-65W
光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。年差±5秒。フル充電時約1.5年可動(パワーセーブ作動時)。スーパーチタニウム™ケース(直径38.3mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。世界限定500本。45万1000円(税込み)。(問)シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ デイト」

2023年、タグ・ホイヤーの人気シリーズ「カレラ デイト」に、モダンでエレガントなメンズ時計が登場した。4色あるバリエーションのうち、「Ref.WBN2310.BA0001」はスチールのケース・ブレスレットにグレーの文字盤を合わせ、統一感を持たせたモデルだ。

インナーベゼルはケースから文字盤に向かってなだらかにへこみ、明暗のグラデーションになっている。ケース径は36mmとやや小ぶりで、繊細な印象を与える。ムーブメントはパワーリザーブが約56時間の自動巻き「Cal.7」だ。

タグ・ホイヤー 「タグ・ホイヤー カレラ デイト」Ref.WBN2310.BA0001
自動巻き(Cal.7)。パワーリザーブ約56時間。SSケース(直径36mm)。50m防水。39万6000円(税込み)。

オメガ「シーマスター アクアテラ」

オメガの「シーマスター」はダイバーズラインのコレクションだが、「アクアテラ」ならビジネスシーンで着けても違和感がない。自動巻きの時計だが、METAS認定のマスター クロノメーター「Cal.8900」を採用しており、高精度を誇る。防水性能は150m防水だ。

こちらのモデルは、ステンレススティールのブレスレットとケースに、ホワイトの文字盤を合わせている。シルバーのダイアルには、横ストライプのモチーフ、「チークコンセプト」があしらわれ、ヨットのウッドデッキを想起させる印象的なデザインに仕上がっている。

オメガ シーマスター アクアテラ 220.10.41.21.02.001

オメガ「シーマスター アクアテラ」Ref.220.10.41.21.02.001
自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.2mm)。150m防水。96万8000円(税込み)。(問)オメガ Tel.0570-000087

ロレックス「エクスプローラー 40」

ロレックスからは、過酷な環境にも耐える堅牢性と精度、耐食性を備えたエクスプローラーを紹介しよう。昨年加わった直径40mmモデルのケースに、パワーリザーブ約70時間の自社製ムーブメント「Cal.3230」を収めた1本だ。

インデックスと、特徴的なメルセデス(ベンツ)針はいずれもホワイトで、ブラックの文字盤によく映える。針とアワーマーカーには長時間にわたって発光するルミネッセンスを用い、暗闇での視認性を確保している点にも注目したい。

ロレックス エクスプローラー40 224270

ロレックス「オイスター パーペチュアルエクスプローラー40」Ref.224270
自動巻き(Cal.3230)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.6mm)。100m防水。109万5600円(税込み)。


ブランドで変わるメンズ腕時計の魅力

メンズの腕時計を選ぶときのポイントは、主にブランドごとの特徴や時計の駆動方式だ。特にブランドによるデザインやスペックの違いは、服との合わせやすさや実用性に大きく影響する。ステータス性も重視するなら、知名度やクオリティが高い高級時計ブランドに絞るとよいだろう。

この記事で紹介したブランドやモデルは、いずれも大人の男性にふさわしいラインナップだ。年代を問わず、好みに合わせて参考にしてみてほしい。


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